落ちこぼれの私がTOEIC925点を取れた理由とは?

すべての英語学習者が知っておきたい王道の3ステップとは?【書評】

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のり
独学TOEIC900超え

独学でTOEIC925点、英検準1級取得。 学生時代は英語が大の苦手で、はじめて受けたTOEICは255点。社会人になり英語勉強を再開し2年でTOEIC925点、英検準1級を取得。身につけた英語力を生かして転職し、英語を使う環境に身を置き日々精進している。当ブログでは英語学習初心者向けの記事を中心に執筆。最近はブログ執筆(当ブログ以外に2つ運営)に凝っている。

こんにちは。ラジオ講座×TOEICブロガーのNori (🐤@Nori_odashi)です。

実は最近、英語学習法について勉強しています。

今回はその中から、1冊取り上げてご紹介します!

アンドリュー・ロビンス著『どうすれば日本人は英語を話せるようになるのか!?』です。

王道の3ステップだから、どんな人にも対応!

この本のすごいところは、どんな英語学習者にも絶対に対応できる点です。

それは、外国語習得王道の3ステップを踏んでいるからです。

実は、「王道の3ステップ」と本書内で紹介されているわけではありません。

この本の構成

・基礎編

・ビスポーク・メソッド実践編

・個人への適用編

しかし、これが私の考える「外国語習得の王道3ステップ」とがっつり一致します。

その3ステップがこちら。

外国語習得の王道3ステップ

①言語学習のマインドを知る

②具体的な勉強方法を取り入れる

③自分に合った方法にアレンジする

世の中の多くの本は、①や②のみを取り扱っています。

たとえば①は「大きな声で話せば英語は通じる!」といった、ちょっとした意識で英語能力を改善しようとすること。

②は「音読にはこんな効果があります!学習に取り入れましょう!」といった内容です。

どちらも大切な視点ですが、片方だけでよい、というものではありません。

また、③のような「個人に対応した学習法の提案」というのは書籍では難しく、取り扱われることも少ないです。

しかし考えてみてください。

この①~③はそれぞれ独立しているものでしょうか?

この3点を結びつけて学習を進めることが一番の近道なのは明白です。

1冊で王道3ステップが学べる本は珍しいので、それだけでこの本の存在意義が高いと言えるでしょう。

のり

次は、具体的に内容を紹介していくよ!

ここが良かった!~マインド・実践・応用~

この本の良かった部分を引用しながら、本書の内容を紹介します。

第1章「基礎編」(外国語習得のマインド)

学習という旅の中で最も重要な要素は、あなた自身である。教師ではない。教材ではない。環境ではない。これらもみな、役に立ったり、妨げになったりはする。しかし英語を取得できるかどうかは、完全にあなた次第なのだ。(p.46)

まず、外国語は自然発生的に身につくものではないことを教えてくれます。

どんなによい環境を整えたって、本人にやる気がなければ外国語は身につきません

個人的には、外国語が身に付く人はこの2パターンかと思います。

・外国語習得を楽しんでいる人

・仕事などで、外国語を使わざるを得ない人

私は当たり前だと思うのですが、意外と忘れられているポイントのように思われます。

あなたはどっちですか?

自分がなぜ英語を習得したかったのか、もう一度思い出してみましょう。

 

あなた以上にあなたを知っている人はいない。だから自分のペースを決めるためにいくつか試してみよう。疲れたら、ペースを落とそう。(p.52)

ひとりひとりの性格が違うように、自分に合った勉強もそれぞれ違います。

はっきり言えば、過去の自分とも違うはずです。

自分のレベルに合った勉強かどうかわかるのは自分だけなはず。

簡単すぎる問題を解いているだけになっていませんか?

難しすぎて理解できてないのに、ウンウン悩んで勉強している気になっていませんか?

誤魔化しながら勉強時間だけ稼いでも仕方がありません。

適度に負荷のかかるレベルの勉強を心がけることが大事かなと思います。



第2章「ビスポーク・メソッド実践編」

本書では、外国語習得の実践的なメソッドとして下記を案内しています。

①生活を口に出してみよう

②意識しよう

③隙間を埋めよう

④自分について説明しよう

⑤なんでも質問してみよう

⑥パターンの置き換え

⑦ニーモニック(記憶術)

著者の基本的なスタンスは、自分が日常で使う表現から覚えていくです。

当ブログでも帰国子女マルチリンガルのわたが「ひとり英会話」を推奨していますが、そんなイメージです。

【ひとり英会話】ひとりでもスピーキング力を確実に伸ばせるメソッド

生活に密接した英語から覚えることで、上達を実感できます。

しかも本書では、いきなり全部を英語に訳せない人のためのコツややり方が詳細に記載してあるので、「難しそう」と思った人でも大丈夫です!

そのコツを一例だけご紹介します。

あなたの一日を現在形で解説してみよう。(p.114)

これは、初心者にとってかなり実践的なテクニックになります。

時制はもちろん大事ですが、初心者は基本の単語を身につけるのが先決です。

「いきなり完成された文を目指さなくていい」ということを知っておきましょう。

日常会話ができるようになるまで

①身の回りのことを現在形で表現する

②わからない単語を調べる、覚える

③シチュエーションに合った時制を使う

その他にも「表現できない単語があったときの対処法」や「気まずくならないための『つなぎ言葉』について」など、即実践したい内容が紹介されています!

「えっと、あのー」英語で言えますか?【フィラー】つなぎ言葉フレーズ集

そういったコツを全部紹介しようと思うと、このブログでは書ききれないので(笑)、全部知りたい人はぜひ実際の書籍を読んでみてください!

第3章「個人への適用編」

実践編だけで情報量が豊富な本書ですが、最後の章では個人への勉強法の応用についても触れられます。

第3章の構成はこんな感じです。

①教師

②動画

③音声

④ソフトウェア

⑤書籍や雑誌

⑥グループ学習

⑦海外留学

⑧発音

このそれぞれに、「必要かどうか」「どういう基準で選ぶべきか」「どのように使うべきか」などの具体例が示されます。

たとえば動画であれば、

・TVドラマ

・アニメ映画

・YouTube

・TED

などを、具体的な作品名まで挙げて丁寧に紹介してあります。

やる気を保つ最高の方法は、楽しみ続けることだ。(p.210)

と書いてある通り、それぞれの「楽しい」ポイントを提示したうえで、読者に選ばせるやり方は好感が持てます。

本書に書いてある内容で、自分に合うものを探すのが手っ取り早いと思います。

まとめ~言語習得の地図となるべき一冊~

繰り返しになりますが、本書は「外国語習得王道の3ステップ」を余すことなく収録した一冊です。

外国語習得の王道3ステップ

①言語学習のマインドを知る

②具体的な勉強方法を取り入れる

③自分に合った方法にアレンジする

あなたがもし、言語習得に行き詰っているのであれば、その答えはこの3ステップの中にあります。

それはつまり、本書の中に答えがあるはずです。

のり

この本を参考に、自分の勉強スタイルを確立しよう!

あなたが見つけるべきなのは、英語を、日常生活の中に、やる気を保てるような魅力的なやり方で組み込む方法だ。勉強する量や頻度を、だれか他の人に決めさせないように気をつけようー自分に何がふさわしいかわかるのは、自分だけなのだ。(p.272)

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