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今回は、社会人で英語学習をはじめる人がTOEICを勉強するべき理由をご紹介します。
・英語学習の目標がわからない社会人
・TOEICのスコア取得を求められている社会人
・これから英語学習をはじめたい社会人
TOEICとは??
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TOEIC試験について
TOEICとは、Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力試験)の略称で、日本語では「トーイック」と呼ばれています。
小見出しに「TOEIC試験について」と書いていますが、TOEICという言葉自体に「試験」という意味を含むため、あまり正しい言い方ではないですね(笑)
でもなぜか、日本ではよく「TOEIC試験」とも呼ばれるので、あえてそのように表記しました。
ちなみにTOEICは、ETS(Educational Testing Service)という世界最大の非営利テスト開発機関によって作成されています。
TOEICには3つの試験がある!?
実は、TOEICには目的・レベルに応じた3つの試験があります
①TOEIC L&R (Listening & Reading) …「聞く」「読む」英語力を測る
②TOEIC S&W(Speaking & Writing) …「話す」「書く」英語力を測る
③TOEIC Bridge Test …初・中級者の「聞く」「読む」英語力を測る
①のTOEIC L&Rが日本で1年間に250万人を超える受験者がいるのに対し、②や③の試験はまだまだマイナーです。
2018年現在、一般的にTOEICといった場合、①TOEIC L&R試験のことを指します。
また、この記事でも、特別な記述がない限り、TOEIC=TOEIC L&R試験と認識してください。
TOEICで目指せるレベル
TOEICは、合否で判定する英検とは違い、10点~990点のスコアで算出されます。(リスニング、リーディングともに5点~495点の5点刻み)
獲得スコアによって、以下のような判定がされます。
レベル | スコア | 評価(ガイドライン) |
A | 860 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。 |
B | 730 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。 |
C | 470 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。 |
D | 220 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。 |
E | コミュニケーションができるまでに至っていない。 |
(TOEIC公式サイトより抜粋して引用)
個人的な感覚では、Aランクの860点が取れてようやくBランクの「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」くらいな気がします。
ですが、幅広いレベルの人をカバーしている試験といえるでしょう。
(2018.07追記)
【TOEIC受験者必読】基本知識から意外と知らないお役立ち情報まで!
社会人がTOEICに絞った勉強をするメリット
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①目標設定面
まず、目標を簡単かつ詳細に設定できる点が挙げられます。
TOEICのスコアは5点刻みに10点~990点なので非常に細かく算定されます。
また、スコアの同質化を行っているので、いつ・どの試験を受けても、スコアが一定に保たれます。同じ英語レベルであれば、どの回を受けてもスコアが一定になるようになっています。
テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアで5点刻みで表示されます。 このスコアは正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)です。
TOEIC公式ページより引用
配点が決まっている試験の場合、その問題の難しさによって点数が左右されてしまいます。
しかし、TOEICではそういうことが起こらないので、モノサシとして有用性が高いです。
②勉強内容面
次に、TOEICで必要とされる英語がビジネス英語に特化しているという点です。
社会人であれば、英語の使用が一番想定されるのはビジネスシーンだと思います。
「日常会話のほうが大事でしょ!」という人もいるかもしれませんが、私はビジネス英語優先でよいと考えます。
なぜなら、ビジネス英語=フォーマルな英語だからです。
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~オフィスにて~
社会人①
~以上~
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純粋に友達だけの関係ならタメ口の人でもいいのかもしれません。
しかし、目上の人や自分のビジネス上の付き合いがある人に会わせたりできませんよね。
つまり、ビジネス英語(かしこまった英語)は日常会話でも使えても、逆は難しいということです。
その意味で、社会人であればビジネス英語を優先して習得するべきだし、そのためにTOEICは有効な手段といえるでしょう。
③モチベーション面
さいごに、モチベーションが保ちやすい点があります。これはふたつの観点から言えます。
ひとつは、試験の回数が多いということ。
もうひとつは、試験を受ける人が多いということ。
それぞれ説明します。
試験の回数が多い
TOEICは、2月と8月を除いた年10回行われています。
TOEICと並んで人気の高い試験として日本英語検定(英検)がありますが、こちらは年3回。
これだけの回数が行われていれば、自分のペース・時期を選んで自由に受けられます。
自分の実力を確認したいタイミングで受けることができるので、モチベーションを保つことが容易になります。
試験を受ける人が多い
もうひとつは、試験を受ける人が多いので、勉強仲間を作りやすいということです。
私はStudy Plusという勉強記録アプリで自分と似た境遇の人と友達になり、その人の勉強記録を見ることでモチベーションを保っています。
同じようなレベルの人がどんな教材を使って、どれくらい勉強をしているのか、というのはすごく刺激になるのでオススメです。
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また、こういったアプリを利用しなくても、サークル活動やセミナー等も多くあるので、そうした場でも友達が作れる可能性はあがります。
TOEICに関するちょっとしたアドバイス
ここでは、TOEIC受験を考える社会人に向けて、ちょっとしたアドバイスをします。
受験申し込みをしよう
まず、思い立ったら受験申し込みをしましょう。
後回しにすると、いつの間にか受験期日が過ぎていたり、めんどくさくなってしまったりします。
直近の受験ができないのであれば、その次の申し込みが始まる日にリマインダーを設定しておきましょう(笑)
とにかく、湧き上がったモチベーションが消えないうちに受験申し込みをするのが鉄則です。
効率を追い求め過ぎず、とにかく勉強を始めよう
次に、勉強を始める際に、必要以上に効率を追い求めないようにしましょう。
効率は、勉強をする前に考えるものではなく、勉強をしている間に考えるものにしてください。
とにかくやってみて、その中で修正を加える。というスタンスにしないと、なかなか勉強を始めることができなくなるからです。
勉強を続けるコツについては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
結果に落ち込まない
試験を受け、返ってきた結果に落ち込まないようにしましょう。
結果は結果として受け止め、失敗した部分や上手くいった部分の分析材料にしましょう。
結果表は最高の分析材料です。しっかり向き合うことで成長ができます。
さいごに~TOEICはスタート~
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TOEICは、試験の性質上、リスニング能力とリーディング能力しか測れません。
なので、TOEICで高いスコアが取れたからといって(4技能の)英語ができるにはなりません。
ですが、TOEICで高いスコアを取ることができれば、英語を運用する土台の力はあるといえるでしょう。
まずはこの「英語を運用する土台の力」をしっかり身につけることに集中して、あなたの英語力を飛躍的に高める第一歩を踏み出しましょう!