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【外国語学部生の実態】入学から卒業・就職まで、みんな何してるの?

この記事を書いた人
わた
マルチリンガール

10以上の言語と戯れるマルチリンガル(多言語話者)帰国子女。日本語とスペイン語のネイティブスピーカーで、英語はニアネイティブ。大学時代に交換留学生として1年間韓国へ留学。中高生の受験対策指導、社会人向け個別指導など英語講師としての指導実績多数。2020年からはオンラインで世界中の生徒に日本語を指導。TOEIC960点、スペイン語実務翻訳士。当ブログでは多言語学習や海外生活の記事を中心に執筆。最近はスウェーデン語にハマっている。

わた

こんにちは!マルチリンガールわた (🐤@norinoricotton)です😉

外国語が好きな人にとって、「大学で外国語を勉強し、究める」という選択肢は非常に魅力的に映るのではないでしょうか?

言語オタクである私も外国語学部に進学する前は、

多言語マスター わた

毎日外国語を好きなだけ勉強できるんだ

と夢をみるような気持ちで楽しみにしていました。

しかし!現実はそうはいきませんでした(笑)

今回は、大学で外国語を勉強したいと思っているあなたのために、わたの実体験から外国語学部の実態赤裸々にご紹介します!

ちなみに外国語大学(外大)は「外国語学部のみを設置し、研究・教育を行う単科大学」を指すので、この記事では外国語大学に属さないものも含み「外国語学部」という表現で統一します。

マルチリンガルの頭の中っていったいどうなってるの!?

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外国語学部ではどんな授業を受けるの?

大学や学部によって教育理念やカリキュラム(教育過程)が違うので、一概にいうことはできませんが、

多くの場合、外国語学部では特定言語の「読む・書く・聞く・話す」という語学の基礎的な実用技能を身につけるための授業を受けていると思われがちです。

外国語を学ぶだけではない?

しかし実際はそれだけではなく、その高度な外国語のスキルを応用して、その外国語が話される地域の文化や習慣の専門的な知識を身につけ、研究したり、その外国語自体を研究対象とし、

その言語の成り立ちや歴史、またどのように使用されているのかなどの言語学的な知識を身につけ、研究したり。

つまり、ただ言語を学ぶだけではないのが実情です。

そのため、授業も文法や会話だけではなく、その外国語が使用される地域の文化や習慣、歴史などを学ぶ授業、文学などの名作を原文で読む授業、また、言語学に関する授業などが、必修、もしくは選択必修となっています。

ある言語を学ぶときは、ただその言葉に向き合うだけではなく、その言葉を話す人たちの歴史的・文化的背景を理解するのは必須なので、当たり前ですね。

授業はある程度選択可能!

ただし、ここで朗報です💡

大学の講義(授業)は基本的に自分で選択して受講するのが基本です。

新学期が始まる前後に、自分の学部・学科、また学年で受講可能な講義のリストが公開されるので、そのリストから自分の好きな講義を選び、自分の時間割を作ります。

もちろん進級や卒業に必要な単位の種類や数が決められているので、しっかり数を考えて時間割を作る必要がありますが、決められた枠の中であれば、基本的にどの授業を受けても自由なわけです。

場合によっては、自分が所属する学科の講義でなくても受講が可能だったりするので、興味がある授業はしっかりチェックしておきましょう。

文学部・国際関係学部との違い

なんとなく外国語と関係のありそうな学部に、文学部(外国文学)・国際関係学部などがあります。

外国語学部とは何が違うのでしょうか?

言語そのものか、ただの一要素か

一番の大きな違いは、外国語学部が言語そのものに焦点をあてて、その言語の専門知識を身につけ、実用的に操ることに重点を置くのに対し、

そのほかの学部では、外国語をそれぞれの専門分野の知識を深めるための一要素としか位置付けていないという点です。

言語を研究対象とするか、一種の道具として利用するかの違いですね。

ただ大学によって学部・学科・専攻・コースなどの分け方が違うため、全ての大学がこの基準に当てはまるわけではありません。

ちなみに私が在籍していた国際関係学科は、外国語学部の中にあったので、つい外国語ばかり勉強するものだと勘違いをし、まんまと引っかかってしまったと言えます(笑)

どちらかというと、私はひたすら言語、それも複数言語を勉強したかったので、「〇〇語専攻」のようなものではなく、広くいろんな言語ができそうな感じの国際関係学科に手を出したのです。

しかし蓋を開けてみたら、1年次に履修できる第二外国語は選択必修で韓国語と中国語のどちらかだけ。

入学してすぐのやる気満々だった私にとっては、国際法の歴史や、アメリカ外交の変遷など、語学とは少しずれた必修科目に直面し、詐欺に遭った並のショックを受けました、、、😓

もちろん1年次はすぐ立ち直って、その時点でできること(選択した韓国語)に集中し、2年次以降は、そのほかの可能な外国語は総なめしましたが(笑)

受講不可な講義を受ける裏技

裏技、というと変ですが、自分が受講可能な講義リストにはない他学部の授業も、実はこっそり受講することが可能です💡

それは「聴講」という仕組みで、担当教授に事前に許可を得ていれば、その授業に参加することができます!

ただし、単位はもらえず、場合によっては配布プリント・資料をもらえなかったりするので、本当にその講義に興味がある人・単位なんてもらえなくてもいいや、っていう人限定ですね(笑)

私は他学部・他学科の言語関係の授業のほか、以前すでに履修済みの講義について、別の内容で講義をしていると耳にし、同じ授業を聴講したりもしました👌

振り返ってみると、国際関係学科で学んだ外国語以外の知識も、世界な様々な事象を多角的に考えることに繋がっているし、今に活きていて、決して無駄ではなかったと思います。

でももし、この学科の実態と履修できる授業が最初から明確に分かっていたら、別の学科を選んだかもしれません。

そういう意味でも、反面教師というとなんだか違いますが、学部・学科を選ぶときは慎重にしっかり下調べをしておくことに越したことはないと思います。



外国語学部で学ぶメリット

ここまでいうと、

外国語学部に所属していなくても、好きな授業が受けられるんだし、別に外国語学部じゃなくてもよくない??

となると思います。

確かに、授業という観点で言えば、「必修単位を満たしながら、好きな勉強ができる」というぐらいでしょうか。

しかし、私が感じた一番のメリット、それは外国語が好きな人がそこに集まるということです。

外国語LOVERSが集合

外国語学部には熱意の差こそあれ、何かしらの形で外国語に関わりたい人たちが集まってきます

中には私のような言語オタクもいる、というわけです(笑)

私は割と一匹オオカミ気質だったのと、複数言語を同時進行で貪欲に学んでいたので、同じような情熱を抱き、同調してくれる人は多くなかったのですが、

(どちらかというと引かれるか、飽きられるかでしたw)

それでも外国語への熱意に共感してくれる人たちに出会うことができました。

自分と同じように複数言語をまたいで、という人もいましたし、それぞれ自分が魅力に感じている外国語を学び扱う人にしか分からない面白さや、楽しさや、ときには苦労を分かち合うことができました。

そこには多くの気づきがあり、またすごく刺激も受けました。

私が韓国に留学を決めたときも、同じ志(というとなんか大げさですが)を持った友人の存在は非常に大きく、また心強かったです。



お得な留学環境

外国語を勉強する一つの手段として留学がありますが、

留学する際、ネックになるのは資金面だと思います。

留学先での学費や、生活費はもちろん、仮に留学することによって留年しなければいけないなら、その分学費も多くなるし、休学するとしても、場合によっては余分にお金がかかったりしますよね。

そんな留学ですが、私がオススメするのは交換留学制度です。

交換留学制度とは、学生交流協定の一環として、日本の大学が世界中の大学の学生を相互に派遣する制度のことです。

大学にもよりますが、所属大学で基準以上の成績を修め、面接などをパスすれば、参加可能です。

期間は半年や1年など、さまざまですが、休学せず、学費はそのままで、海外の大学で学ぶことができ、派遣先で履修した講義は、基準以上であれば単位認定してもらえるのがメリットです👌

大学在籍中のどの時点で留学するかは、就職活動の時期にも関わります。

また派遣先の大学によっては公的試験(TOEICやIELTSなど)の成績提出を条件としている場合もあるので、1年次の時点でしっかり下調べをして準備をしていくことが大事です。

交換留学生に限らず、成績などの書類選考などはありますが、日本学生支援機構(JASSO)から給付型、つまり返さなくていい奨学金を受けることができることもあります!

利用できそうな奨学金も是非活用しましょう👍

交換留学については、【韓国留学記】K-POPファンじゃない私が1年間の韓国留学を決めるまででもご紹介しています!

韓国留学記~K-POPファンじゃない私が1年間の韓国留学を決めるまで

教授の手を借りない手はない🙌

外国語の学習において、世界中の情報にアクセスできるインターネットやSNSを利用できる現代、自分でできることは山ほどあります。

しかし、自分より何十年も長くその言語に触れているエキスパートが目の前にいるのに、その人たちの手を借りない手はありません!

外国語好きが丸出しの私は、自然といつも教室の最前列に座っていたのですが、やはり教授と仲良くなるメリットは山のようにありました!

もちろん試験などで優遇してもらおう、などという下心はありません(笑)

生徒が講義を理解できているのかどうか、その判断をするのに、最前列に座って先生を凝視している自分がある意味クラスの基準になる、ということは少なからずありました。

疑問に思ったこと、不思議に思ったこと、理解できないこと、全て遠慮せずにどんどん聞きましょう!!

自分が好きな言語に、情熱を持って興味を示してくれる生徒は、そりゃ嬉しいですよね。

実際の授業以外でも、スピーチ大会や留学関係の案内・紹介をしてくださったり、学会などにも個人的に誘ってくださったり、外国語を究めたい人には嬉しい情報をたくさん教えてくださいました。

その学会を通して知り合った教授や院生の方とは、今でも仲良くさせてもらっています😄



外国語学部卒業生の進路は?

文系を卒業した人の就職難が叫ばれて久しいですが、私が在籍していた学部では就職率95%を超えていました。

就職先としては、航空会社や鉄道会社などのエアラインや旅行・サービス関係が多く、銀行・保険関係、通信関係、教職関係、商社、市役所、外務省などもあり非常に多彩です。

それぞれの就職先でどのような役職に就くかまではわかりませんが、私の周りの友人では「外国語が生かせる仕事」を基準に仕事を選んでいる人が多かった印象ですね。

最後に 〜環境に甘んじるな〜

今回はわたの目線で外国語学部の実態についてご紹介しました。

「なんだか想像していたのと違うな〜」という人もいるかもしれませんが、外国語学部というのは、あくまで一環境です!

その環境に甘んじることなく、その環境をどれだけ活かし、その環境でどれだけ自分が動けるか、

それにかかっていると思います。

この記事が、自分が好きなことを目一杯学べる環境を見つける参考になれば幸いです😀

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