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堀江貴文著『英語の多動力』をレビューします!
これまで私が書いた英語学習についての書評はコチラ!
『英語の多動力』の構成
『英語の多動力』は以下の4章+インタビューで構成されています。
- 第1章 英語と未来
- 第2章 ワクワクする勉強だけでいい
- 第3章 他人に流されるな、自分を見ろ
- 第4章 学びを自動化するコツ
目次だけ見ればオーソドックスな構成ですが、ポイントは英語の達人による英語学習の本ではないということ。
ホリエモンこと堀江貴文氏は、バリバリの実業家です。
ビジネスの最前線に立つ人が考える「英語」とはどういったものなのかを知ることができます。
また、各章の間に入るインタビューも、英語教育の達人ではなく、多方面で活躍されているマルチタレントがほとんどです。
- 村上憲郎(元グーグル日本法人名誉会長)
- 坪谷ニュウエル郁子(東京インターナショナルスクール理事長)
- 藤岡頼光(QQ English創業者)
- 三木裕明(映画プロデューサー)
- 竹林朋毅(某ラグジュアリーブランドCEO)
- イムラン・スィディキ(コペル英会話校長)
この本を読むことで、
英語を使った、ワクワクする未来を感じる
ことができます。
今回の記事では、その未来を少しだけご紹介します。
ココが良かった!~「英語学習」に対する発想の転換~
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本書『英語の多動力』の魅力は、「英語学習」に対する考え方を改める機会を得られる点です。
正直、最初から最後まですべてオススメなのですが、膨大な量になってしまうので、3点だけ紹介します。
- 英語学習の意義について
- 英語と仕事の関係性について
- ワクワクする必要性について
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英語学習の意義とは?
英語学習の意義はなんでしょうか?
- 受験に必要だから?
- 就職に有利だから?
- 海外旅行に使いたいから?
こういった考え方が間違いというわけではないと私は考えています。
しかし、ホリエモンが見ている未来は全然違います!
例えば、上記の受験や仕事にのみ英語が必要であれば、数年後にはAIを利用した自動翻訳が解決してくれるでしょう。
しかし、その自動翻訳を生活に役立てるためにも、英語を勉強する必要があると堀江氏は書いています。
AIは僕らを手助けしてくれるだろう。でも、それで全ての言葉の意思疎通をAIが代わりにやってくれるのかと考えると、それには時間がかかる。
AIの翻訳の問題点として、堀江氏は2つの問題点を挙げています。
- コンピュータは日本語を全部聞き終わってから、英語で訳し始めるのでタイムラグが発生する。
- 正しく機械翻訳させるためには、言葉選びが重要になる。
そしてこの2点はコミュニケーションという観点で大きなストレスになるので、英語を学習するべきです。
英語を学ぶ意義=コミュニケーション上のストレスを減らす!
英語と仕事の関係
この発想では、いつまで経っても英語を使って仕事をすることはできません!
ホリエモンはこう言います。
ある会社の上司が、英語の仕事を部下に任せようとしたとき、(中略)
英語を勉強していない人は、その仕事に関しては選択肢にも入れてもらえないのだ。
つまり、英語を使って仕事をする自分を想像して行動している人にしか、英語を使った仕事はやってこない、ということです。
特に英語を使った仕事をしていきたい人は、英語の勉強をしていることを積極的にアピールしていきましょう!
英語を勉強する人にしか、英語を使えるようにはなれない。
ワクワクすることが大事
『英語の多動力』では6人のインタビューが収録されています。
この人たちは、必ずしも英語の達人ではありません。
しかし、みんなワクワクすることを追い求めて、結果として英語も身につけた人たちです。
中でもオンライン英会話スクール「QQ English」を創業した藤岡頼光さんのインタビューはなかなか興味深いです。
この藤岡氏、40歳までは英語と関係ない、バイク便を経営していたそうです。
それが、大好きなバイクの話をするために英語を勉強、そして自身の経験を活かして英会話学校を立ち上げました。
ここで大事なのは、バイクという趣味が英語学習の原動力になったということ。
自分がどうしても世界に伝えたい熱い思いがあれば、英語学習の壁を越えていける実例です。
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TOEICの勉強をすると英会話の上達が早くなる!《オンライン英会話》受講感想
藤岡氏以外のインタビュー、そして堀江氏自身からもわかるように、一流の人はワクワクする未来が見えるから英語を身につけています。
本書が、自分にとっての「好き」がどこにあるのかを考えるキッカケにもなることでしょう。
好き×英語を探すのが大事!
まとめ~英語で自分の未来を創ろう~
- 世界の最前線に立つ人たちが見ている未来はどんな未来なのか
- その世界に行くために必要な英語とはどんなものなのか。
本書『英語の多動力』は、そういった疑問に一つの回答を与えてくれます。
とはいえ、それは一例です。
自分の人生の主役は自分しかいません。
自分にとっての「英語」とはなんなのか、自分は「未来」をどうしたいのか、この本はそれを考えるきっかけをくれる一冊となるはずです。
最後に、この本の本質をまとめるなら、本書「はじめに」で書かれたこの文章がすべてです。
常識を一度外して、物事を見直すのだ。そうすることで、思考が柔らかくなり、他人の常識に縛られることなく、本当に自分が求める最適解、つまり英語の学び方、付き合い方に気付くことができる。
興味が湧いた方は、ぜひ一度読んでみてください!
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