落ちこぼれの私がTOEIC925点を取れた理由とは?

【大学入試センター】平成30年度試行調査(プレテスト)を解いてみた!

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のり
独学TOEIC900超え

独学でTOEIC925点、英検準1級取得。 学生時代は英語が大の苦手で、はじめて受けたTOEICは255点。社会人になり英語勉強を再開し2年でTOEIC925点、英検準1級を取得。身につけた英語力を生かして転職し、英語を使う環境に身を置き日々精進している。当ブログでは英語学習初心者向けの記事を中心に執筆。最近はブログ執筆(当ブログ以外に2つ運営)に凝っている。

のり

こんにちは。ラジオ講座×TOEICブロガーのNori (🐤@Nori_odashi)です。

英語界隈で世間を騒がせてる問題といえば、大学入試改革ですよね!

今回は、2018年11月10日~11日に行われた、大学入学共通テスト(仮称)の導入に向けた試行調査(プレテスト)を解いてみたので、レビューしたいと思います。

センター試験のレビュー記事

【センター試験2018英語】帰国子女と社会人TOEICerが解いてみた

大学入試改革とは?~1分でわかる解説~

のり

試行調査(プレテスト)を説明する前に、大学入試改革について軽く説明するよ!

2020年度に、大学入試制度の改革が行われます。

現在、大学入試に関するテストとしてセンター試験があります。

しかし、このセンター試験は「知識偏重」であり、これからの時代を生き抜くにはそぐわないとの指摘がありました。

この指摘を受け、考える力(応用力)や、発信力を重視するテストに作り直すことを決めたのです。

新テストでは、英語以外の科目でも改革が行われます。

例えば、国語や数学では、記述式問題が出題されるようになります。

では、英語はどうでしょうか?

他の科目同様、考える力(応用力)・発信力を重視するようになります。

そして、一番の変化は、4技能対応です。

簡単に言えば、従来のリーディング・リスニング2技能を測る試験から、ライティング・スピーキングも測りましょうとなるわけです。

この4技能試験のために、外部試験(英検等)の導入がされることになっているのですが、今回の記事の本筋からは外れるので、また別の機会に…

試行調査(プレテスト)解いてみた!結果は?

試行調査(プレテスト)とは?

大学入試が2020年度から変わるのは先に述べた通りです。

しかし実は、4技能試験に完全移行するのに4年間の準備期間が設けられます

つまり、2020年度~2023年度までは、民間試験(英検等)か、大学入試センターが作問した試験(大学入学共通テスト)のどちらかあるいは両方を活用することができます

その2020年度~2023年度に使用する、大学入試センターが作問する試験(大学入学共通テスト)が妥当かどうかをチェックするために実施されたのが試行調査(プレテスト)です。

試行調査(プレテスト)実施概要

試行調査は、大学入試センターの公式HPで問題や意図が公開されています。

試行調査 配点 時間
リーディング 100点 80分
リスニング 100点 30分

今回の試行調査では、高校3年生17,549人が受験しました。

平均正答率は50%程度を想定しているそうです。

解いてみた結果は?

のり

さて、かなりもったいぶりましたが、私の得点を発表します!

TOEIC785点、英検準1級一次試験合格の私の結果がこれだ!

リーディング 92/100

リスニング 96/100

というわけで、得点自体は9割以上でした。

しかし、思った以上に苦戦したこともあり、今回はその感想を記しておこうと思います。




試行調査(プレテスト)感想①リーディング

まず、リーディングについての感想です。

リーディング能力測定専用試験

発音・アクセントや、文整序問題(並び替え)なくなるんですねぇ…

これに関しては、きちんと意図説明があります。

筆記[リーディング]については、昨年度の試行調査の結果を踏まえつつ、引き続き「読むこと」の力を把握することを目的とする問題を出題することとし、発音、アクセント、語句整序などの問題は出題していない。

平成30年度試行調査(プレテスト)の問題作成における主な工夫・改善等について より引用

まさにリーディング専用試験というわけです。

日常で目にする英語文書がたくさん

また、メールやブログ、料理レシピの読み取りなど、日常で目にする機会の多い文書の読解が多いと感じました。

従来のセンター試験ではここまで多くなかったので、対応には苦労するでしょう。

しかし、朗報もあります。

それは、日本語であっても、普段からこういったメディアに触れていれば常識的に解ける問題も多い、という点。

例えば、料理レシピについての出題では、料理にかかる時間を問う問題がありました。

これは、問題文の意味さえわかれば、あとはレシピに書いてある時間を足していくだけです。

ちょっと勘が良ければすぐに解けるはずです。

事実と意見を見分ける能力

新テストの特徴的な問題として、fact(事実)を聞く問題と opinion(意見)を聞く問題が出題されています。例えば、こんな感じ。

The other team will oppose the debate topic. In the article, one opinion (not a fact) helpful for that team is that (選択肢)

もちろん、上記のような出題の場合、意見を選ばなければいけません。

問題文に書かれていて正しい内容でも、事実を選んではいけません。

これは、英語力というよりは、情報リテラシー能力ともいえるでしょう。

また、機械翻訳・AIが発達していく今後の世の中で、本当に必要な能力ともいえるのではないでしょうか。

ただ翻訳できる人はいらない。必要な情報を見極め、取捨選択できる人材が欲しいというメッセージが込められていると感じました。

問題のレベル~マーク式の限界を超えるための工夫

問題のレベルは、最初は易しめ・段々難しくなるというオーソドックスな展開です。

CEFRレベルでA1クラス~B1クラスの問題の中での出題をしているみたいですね。

さて、問題レベルとしては、そこまで高難易度というわけではないのですが、満点は取れませんでした。理由は2つあります。

  1. 時間に対して問題量が多い
  2. 正解をすべて選ばせる問題がある

まず、なかなかハードな問題量です。

私は普段TOEICの勉強をしているので、時間内に解き終わりましたが、余裕があったわけではありません。

高校生が読むにはハードワークだと思います。「速く」読む練習がより大事なのかな、と。

そして、「正解をすべて選べ」という問題がトリッキーです。

正解の選択肢の数がわかっていれば、消去法が使えます。

しかし、すべて選べという問題では、すべての選択肢を本文と照らし合わせる必要があります。

これを制限時間内で取り組むのは結構骨が折れます。

この形式は「正確さ」が問われる試験です。




試行調査(プレテスト)感想②リスニング

続いてはリスニングです。

こちらはほぼ満点でした。(1問凡ミスしました・・・)

しかし、意外な落とし穴もあります。

聞き取りづらいナレーターについて

まず、ナレーター。

全体的に聞き取りづらいです。特に女性の声が甲高く、キンキン聞こえます。

ある意味、実践的ともいえるのでしょうが、綺麗な音声に慣れていると苦戦しそうです。

TOEICとは違い、英文が2回読まれる問題が多いのですが、1回目では聞き取れず、2回目でわかる問題がいくつかありました。危ない。

また、非ネイティブの英語(日本人?)、これもかなり聞き取りづらいです。

いや、自分の英語もこんな感じなんだろうなぁと改めて思い知らされた感はありますが。笑

読み上げられる英文自体はそんなに難しいわけじゃないので、慣れですね。慣れ。

日本語でいいから時事ニュースに触れよう

リスニング第5問では、長文の聞き取り問題がありました。こんな問題です。

状況
あなたはアメリカの大学で、技術革命と職業の関わりについて、ワークシー
トにメモを取りながら、講義を聞いています。

リスニング英文

What kind of career are you thinking about now? Research predicts developments in artificial intelligence,
robotics, genetics, and other technologies will have a major impact on jobs. By 2020, two million jobs will be
gained in the so-called STEM fields, that is, science, technology, engineering, and mathematics. At the same time,
seven million other jobs will be lost.

This kind of thing has happened before. Jobs were lost in the 19th century when mass production started with the
Industrial Revolution. Machines replaced physical labor, but mental labor like sales jobs was generated. Today,
many people doing physical labor are worried that robots will take over their roles and that they will lose their
current jobs. This time, the development of AI may even eliminate some jobs requiring mental labor as well.

Actually, we know that robots are already taking away blue-collar factory jobs in the US. Moreover, because of
AI, skilled white-collar workers, or intellectual workers, are also at “high risk.” For example, bank clerks are
losing their jobs because computer programs now enable automatic banking services. Even news writers are in
danger of losing their jobs as AI advances enough to do routine tasks such as producing simple news reports.

As I mentioned earlier, seven million jobs will be lost by 2020. Two-thirds of those losses will be office jobs.
Since most office jobs are done by women, they will be particularly affected by this change. What’s more, fewer
women are working in the STEM fields, so they will benefit less from the growth in those fields.

スクリプトより抜粋引用)

いや、なげーよ!

って思いました。本当に。いつ終わるの?とか考えてました。しかも1回しか流れません

これは事前に練習しておかないと全問落とすリスクすらあります。

でも、悪いことばかりではありません。

それは、背景知識があれば解ける問題も結構あるということです。

今回は、技術革命ということで、AI等に関心があれば、英語力がなくても解ける問題がありました。

受験生は、ニュースを見ましょう。新聞を読みましょう。

さいごに~テクニックではなく、本質を~

今回は、大学入試センターが実施した試行調査(プレテスト)についてのレビューでした。

つくづく思うのは、

小手先のテクニックが通用しなくなってきている

ということです。

多くの人にとって本当に大切なのは、テストで良い点を取ることではありません。

英語を身につけて、世界で活躍する人材になることです。

そのためには、テクニックではなく、本当に通用する英語力を磨きましょう。

本気で英語と向き合ってみてください。すごく面白いですよ。

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