英語学習

通訳学校に1年通ってみた《スパルタで大変》評判は本当か検証!

こんにちは!マルチリンガールCotton (🐤@norinoricotton)です😉

現在、英会話講師、英語講師として活動している私ですが、

マルチリンガール Cotton
マルチリンガール Cotton
実は通訳学校に通っていたんです👀

期間としては1年ですが、大手通訳学校の一つであるインタースクールに通っていました。

スパルタすぎる・厳しい・つらい・大変😭

こんな評判が巷に溢れていますが、今回は実際に私が通訳学校に1年間通って感じた赤裸々な実情をご紹介します!

結論から言うと、かなりの覚悟がないと通訳学校は続けられませんよ〜😂

この記事はこんな人にオススメ

・通訳学校に行こうかな〜と悩んでいる人

・通訳を目指している人

・通訳学校の実情を知りたい人

通訳学校に通うことにした経緯

【マルチリンガルへの道②】帰国子女トライリンガルがマルチリンガルになるまででも触れていますが、大学を卒業後、言語学を究めるべく大学院に進むことを考えていました。

しかし紆余曲折があり大学院進学を辞退しました😅

その後、いろいろ彷徨っていた時期に「自分の強みを活かせることがしたい」という思いから、通訳になるという可能性に行き着いたのです。

まずしたことは、『通訳者・翻訳者になる本』という通訳・翻訳業界の事情や動向がわかる情報誌の購入です。

このムック本は、通訳・翻訳を扱う唯一の定期媒体、季刊誌『通訳・翻訳ジャーナル』の別冊なのですが、通り一遍の知識しかなかった私にはガイドブックのようなものになりました。

この本を通して、通訳と一言で言っても様々は種類や働き方があること、通訳になるための勉強法、さらには仕事獲得のノウハウなどの基本的な知識を得ることができました。

そして「通訳になる一番の近道は通訳学校に通うことである」「通訳学校では仕事も斡旋してもらえる」との記載から、通訳学校に通ってみることにしたのです。

インタースクールサイマル・アカデミーISSの大手通訳スクールのうち、当時住んでいた福岡で通うことができたので、良くも悪くもインタースクールの一択!でした(笑)

話せる≠通訳ができる

英語がペラペラなんだから、すぐ通訳できるでしょ?

よくこのように言われることがあります。

確かに英語やスペイン語がペラペラな私ですが、話せることと通訳ができることは決してイコールではありません

通訳は専門職

大前提として、どのような分野であれ、発言者が話す言葉を全て理解できなければ通訳できないので、発言者と同等の専門知識が元の言語と訳す言語のどちらでも必要になります。

しかし、決して一語一語を機械的に訳すわけではありません。

その発言の文脈や発言者の真意を汲み取った上で、相手に誤解のないように訳す必要があります。

文化的に馴染みのない言葉であれば、必要最低限の補足説明も必要です。

また、説明文なら説明文らしく、冗談なら冗談らしく、スピーチならスピーチらしく臨機応変に訳す必要があります。

発言者が通訳のために短く区切りながら話して、その部分をまとめて通訳する逐次通訳の場合、発言者が通訳に変に気を遣って区切りを短くしすぎると、通訳はまだ聞いていない全体像を予想しながら訳す必要があります。

逆に、通訳に全く気にせず長く話されてしまうと、長い文章を記憶とメモに留めるテクニックが不可欠になってきます。

そしてこの全ての行程には、精度と瞬発力が求められ、失敗が許されません

これが非常に短い間隔で繰り返されるため、とてつもない集中力とスタミナも必要とされます。

発言者の発言を聞いたと同時に次々に訳して行く同時通訳ともなれば、より一層の洞察力・精神力が必要になってくるんです😱

それぐらい通訳は、高度な専門知識と専門技術が必要な専門職なのです。

つまり、自分が話したいことを、好きなときに好きなように話すただのバイリンガルが、なんの準備も訓練もなしに通訳をするのは不可能なのです。

マルチリンガルの頭の中っていったいどうなってるの!?複数言語が話せるバイリンガルやマルチリンガルの頭の中ってどうなってるの?他の言語が混ざったりしないの?どうやって複数言語のレベルを維持しているの?そんな誰もが不思議に思う疑問にマルチリンガルCottonがお答えします。...

通訳学校に通う意義とは?

通訳になるために、資格などはありません。

また「専門学校に何年以上通った」などの条件もありません。

完全に実力主義の世界ですね。

先ほどご紹介した専門知識と専門技術をどうにかして身につけた上で、通訳のヒヨコ🐣として経験を積んでいくしかないのです。

確かに通訳学校では、通訳の基礎とノウハウを伝授してくれます。

一方で、通訳学校に通わずして通訳として活躍されているプロの方は大勢います。

以前OPETS杯スピーチ暗唱コンテストでメインジャッジを務められた通訳の横山カズさんにお話をさせていただきましたが(Cottonもジャッジとして参加しました🙋‍♀️)

横山カズさんは、通訳学校に通った経験は一切なく、独学で英語と通訳のノウハウを身につけ、ご自分で仕事をアグレッシブに獲得して経験を積んでいったそうです。

通訳になるには、いろいろな方法があるということですね。

ちなみに私は、通訳学校の一番の強みである講師陣が全員、現役の通訳の人たちであることに魅力を感じました✨

通訳ができれば、通訳を教えられるか、というと必ずしもそうではありません。

それでも、第一線の空気を吸っている人たちの話を聞く機会ってすごく貴重ですよね😳

インタースクールの授業

それでは、インタースクールの授業についてさらっとご紹介します!

コース・レベル・生徒層

ちなみにインタースクールでは、ビジネス英語・通訳者・翻訳者養成学校をうたっているだけあって、コースが豊富です👀

全国8校(東京、大阪、京都、名古屋、広島、福岡、仙台、金沢)で開講しているコースは違い、受講できるコースも学校によって違います。

一部ですが、通訳関連のコースだけでも以下のようなものがあり、レベルも細分化されていますよ。

通訳コース

通訳基礎コース

いちから始める通訳訓練

通訳翻訳コース(I〜III)

会議通訳コース(本科I〜IV)

ビジネス通訳コース

医療通訳コース

Translation Plus コース

実務翻訳(産業翻訳)コース

入学前には必ず独自のレベルチェックテストがあり、コースによって受けられる最低水準が違います。

特に、会議通訳コース、ビジネス通訳コース、実務翻訳コースは英検1級、TOEIC900点以上程度のレベルが求められます。

生徒層は、30~50代の社会人・女性が圧倒的に多い印象でした。

既に仕事で英語を使っている人もいれば、現役の通訳でスキルアップのために通っているという人もいました。

20代前半の私は、かなり少数派でしたね(笑)

マルチリンガール Cotton
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おば様たちにたくさん可愛がってもらいました😳

1クラス4、5人の時もあれば、10人前後の時もあります。

私が主にとっていた日中の時間帯は、1クラス4、5人でしたが、20時〜の夜間のクラスでは10人を超えるものもありました。

少人数だと当てられる回数はもちろん、発表の頻度や先生からのフィードバックも増えるので疲れる分、しっかり鍛えられる感じはあります💪



授業内容

「スパルタで大変」という評判は本当です😭

105分の授業が終わる頃には、完全に使い古したボロ雑巾のようにクタクタになっていました💦

特に休憩を挟んで105分の授業が2コマ続くときは、頭がぼーっとしていましたね。

それぐらい疲弊します😱

授業で扱うテーマは、コースによって様々ですが、政治・経済・科学・医療・スポーツ・IT・法律・環境問題・社会問題など、ありとあらゆる事象が取り上げられます。

私が受講したコースは、会議通訳コース本科I〜IVです。

6ヶ月・1回105分・全36回の授業です。

現役通訳が講師なので、ほかのお仕事の兼ね合いもあり、時期によっては授業の曜日や時間が不定期な時もありました。

会議通訳コース本科I・II

現役通訳者の指導で逐次通訳の訓練を行う。通訳メモの取り方、サイト・トランスレーションなどの基礎訓練を短いパラグラフの英⇔日逐次を通じ習得する。ほかに時事英語の訳出、スピーチ表現なども学ぶ。

会議通訳コース本科III・IV

現役通訳者が逐次・同時通訳の指導を行う。本科Ⅰ・Ⅱで習得した通訳スキルを基に、実際の国際会議などで収録した音源などを教材にプロ通訳者としてデビューできる力を養成する。

通訳翻訳WEB HPより引用

音声教材は、日英ともに実際の会議やスピーチ、ニュースを録音したものを使用します。

音質的に必ずしも全てが聞きやすいものではありませんが、どんな状況下でも最高のパフォーマンスをする通訳訓練になります😭

ちなみに定期的に進級試験がありますが、かなり詰めて勉強をしていないと簡単には進級できません

進級するレベルに達していなければ、容赦無くまた同じクラスを受講することになるので、みんな必死ですが、その分、クラスのモチベーションも高く、レベルも担保されています。

通訳の基礎と訓練法


通訳の基礎中の基礎である情報保持(リテンション)訳出(デリバリー)を徹底的に磨き上げます。

情報保持(リテンション)とは、聞いたことを実際に訳すまでの短い間、正確に記憶しておくスキルです。

最低限のメモを取ることも大事ですが、あくまでも最低限。

どれだけ理解をしながら頭の中に留めておくことができるかがポイントです。

訳出(デリバリーは、聞いたことを別の言語に変えて口に出すこと。

こちらも正確さはもちろん、自然でわかりやすい言葉にする必要があります。

これらを鍛え上げるために、主に以下の訓練方法を授業内・課題で実践します。

主な通訳訓練方法

ディクテーション:聞いた英語を一言一句逃さずに書き取る。

シャドーイング:ワンテンポ遅れて、影のように音声を追いかけて発音する。

クイック・レスポンス:聞いた単語やフレーズの羅列を瞬時に口に出して訳す。

サイト・トランスレーション:聞いた英文をその語順のまま、可能な限り自然な日本語に訳す。

サマライジング:英語の節・段落を聞いた後、要点を押さえて英語で要約する。

リプロダクション:英語の節・段落を聞いた後、自分の言葉で改めて英語で再表現する。

ディクテーションやシャドーイングなどお馴染みの練習方法もあるように、通訳を目指していなくても、高度な外国語学習にぴったりな勉強法ばかりなんです👀

会議通訳コースでは、これに加え、どれだけプロの通訳らしく立ち居振る舞い、通訳パフォーマンスを発揮できるかも大事になってきます。

宿題

宿題も本当にキツイです😭(笑)

とにかく大量のインプットをする必要があります。

ありとあらゆる分野の語彙力が求められるので、分野ごとに1週間で100程度の単語を丸暗記します。

また、国際会議やスピーチの定型文(開会のことば、紹介のことば、敬意と祝いのことば等)、日常生活では決して使わないようなフレーズの暗記があります。

授業の初めにクイック・リスポンス形式でチェック(公開処刑w)されるので、日英・英日どちらでも即答できる程度に頭に叩き込みます。

それに加え、授業で扱った教材は基本授業中には終わらないので、音源を渡されて、残りを宿題としてこなします。

マルチリンガール Cotton
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思い出しただけでも、頭痛が…😅💦



まとめ〜通訳学校はスパルタ〜

入学する前は、通訳を甘く見ていたのが正直なところです。

マルチリンガール Cotton
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軽くノウハウをつかんだら、ラクに通訳できるかも…?♪

なーんて甘いことを考えていただけに、授業を受けてみて、良い意味でショックでした。

先生はもちろん、生徒の皆さんも本当にガチモードなので(笑)

冒頭にも言ったように、通訳学校はかなりスパルタです。

生ぬるい環境では決してありません。

でも、第一線で活躍している通訳の方の苦労が、本当に少しだけですが、分かった気がします。

1年間スパルタ環境に涙する日々を送る過程で「あ、これは私が一番したいことではないかも…?」と思い、また「生半可な気持ちじゃ続けられない」とも思いました。

結果として、1年で通訳学校を辞めましたが、通訳特訓法のノウハウはその後の英会話講師の仕事で活かすことができていて、本当に貴重な経験になりました💪

繰り返しになりますが、通訳になるために必ず通訳学校に通わなければいけないわけではありません

この記事が通訳を目指している方のご参考になれば嬉しいです😊

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10以上の言語と戯れるマルチリンガル(多言語話者)帰国子女。日本語とスペイン語のネイティブスピーカーで、英語はニアネイティブ。大学時代に交換留学生として1年間韓国へ留学。オンライン英会話講師のほか、中高生の受験対策指導、社会人向け個別指導など指導実績多数。スペイン語実務翻訳士。多言語学習や海外生活の記事を中心に執筆。
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