のり
TOEICでは、壁と言われるスコア帯があります。
その中でも今回は、800点の壁を超えるための勉強法を紹介しようと思います。
私自身、TOEICで785点を取得してから800点を超えるのに1年もかかってしまいました。
なぜ1年かかってしまったのかというと、苦手な勉強を無意識のうちに避けていたからです。
事実、苦手と向き合い勉強をした結果、800点台を飛び越え925点を取ることができました。
正しい努力をすれば、スコアは必ずついてきます。
今回は、TOEIC800点がなかなか超えられない方にぜひ読んでいただければと思います。
- TOEIC800点がなかなか超えられない人
- 現在TOEIC600~700点台の人
TOEIC700点取得を目指す人向けの記事はこちら
TOEIC700点を最短で取得するためのオススメ参考書&勉強法!
TOEIC800点取得のための2つの戦略
【戦略①】単語を徹底攻略
TOEICで800点を超えられないのは、単語が惜しいレベルで止まっている可能性が高いです。
もちろん、大体の意味は掴めていると思います。が、上級者向けの問題で引っ掛かっている状態です。
上級者向けの問題は、理解があやふやなところをピンポイントに突いています。
曖昧になる問題は、語彙(多義語や語法含む)で理解に不安が残りやすい部分です。
幸いにも、TOEICで問われる語彙は偏りがあるので対策ができます。
語彙を乗り越えないと、かつての私のように、いつまでも800点を超えられません。
心して取り組む意識を持ってください。
【戦略②】多解きでタイムマネジメント
TOEICで800点を超えられないもうひとつの理由は、時間が足りないことだと思います。
現状700点台の人であれば、15問程度塗り絵(時間切れによる勘マーク)になっているのではないでしょうか。
タイムマネジメントをすれば、塗り絵をなくすことも不可能ではありません。
難しい問題を飛ばし、簡単な問題をしっかりと正答していく。
文字にすれば簡単なことですが、これを実戦でするためには練習が必要です。
しかし、800点越えを目指すのであれば、しっかり対策をしておくべきです。
TOEIC800点取得のためのおすすめ参考書
単語
単語帳は《金のセンテンス》をしっかりやり込みましょう。
とにかく、英→日が瞬時にでてくるまでひたすら繰り返します。
abceed analyticsというアプリを使えば、音声を無料で聞けます。
リスニング対策にもなるので、音声も使って学習しましょう。
abceed 英語教材アプリ-TOEIC対策や英単語の勉強に
Globee.Inc無料posted withアプリーチ
私の場合、《金のフレーズ》を学習した後だったので20時間ほどで見出し語はほぼ完ぺきになりましたが、それまでTOEIC用の単語学習をしていなかった場合60時間ほどの学習を見込んだほうがいいかもしれません。
問題集
多解きをするので、ある程度問題集の購入が必要です。
できれば10模試以上を用意しておきたいです。
TOEIC公式問題集はマストです。最新版(2019年8月現在は5)を買いましょう。
お金に余裕があれば、過去のものも買っておくべきです。
予算的に厳しければ、公式は最新だけにしておいて、非公式問題集を買います。
非公式のなかで1番オススメなのは《精選模試》です。
公式問題集が模試2回分で3,000円程度なのに比べ、5回分で合計4,000円程度で済みます。
しかし、それでも高いと思う方は、メガ模試を使いましょう。
模試6回分で2,500円程度なのでコスパ最強です。
この問題集は私も実際に使用しましたが、まずまずの品質です。
ただし、和訳はありますが解説がありません。そのため、自信がなければ避けましょう。
TOEIC800点取得のための勉強法
金セン+多解きで語彙をマスター
800点を超えるには、単語の意味で迷わないことが大事です。
まずは金のセンテンスを活用して頻出の単語を覚えた後に、模試に取り組みます。
金のセンテンスはTOEICによくでる表現がまとまっていますが、それでも完璧ではありません。
模試の中でわからなかった単語は全てチェックし、まとめておきましょう。
「こんなマニアックな単語、覚えなくていいよね…?」なんていう自分勝手な判断はしないで、全部チェックしてください。
私はAnkiというアプリに登録し、覚えました。
AnkiMobile Flashcards
Ankitects Pty Ltd¥3,000posted withアプリーチ
800点取得のためのタイムマネジメント術
TOEICで高得点を阻む大きな壁が制限時間です。
リーディングパートは時間に対して問題量が多く、解き終わらない人が大多数です。
しかし、800点を目指すのであれば、残り10問まではなんとか解いておきたいです。
となると大事なのはタイムマネジメントです。正答率は下げずに、どれだけ速く解くかという練習をしましょう。
まずは、Partごとに目安を作ります。例えばこんな感じです。
- Part5…12分以内
- Part6…12分以内
- Part7(シングルパッセージ)…1問1分
- Part7(ダブル・トリプルパッセージ)…1問1分30秒
このスケジュール通りに進めれば、190番くらいまで解けます。
もちろん、得意・不得意に合わせて多少変動させてください。
あとは、多解きをするときは、常に目標ペースより早いのか遅いのかを意識してください。
また、目標ペースで処理できないときは、なぜそのペースで解けないのかを徹底的に分析してください。
たとえば、
- 語彙問題で無駄に時間を使っていないか
- 不正解の根拠を探すのに時間を使っていないか
- NOT問題で2択から減らすのに時間がかかってないか
- 意味の取りづらい文章を何度も読もうとしていないか
こういった点で大幅なロスをしている可能性があります。
満点を目指すのであれば話は別ですが、800点を狙うレベルであれば潔く捨てる力も大事です。
簡単に書きましたが、実戦の場で問題を捨てるのは勇気がいります。
だからこそ、多解きを通して問題を捨てる練習をしておきましょう。
ちなみに私は2つマイルールを作っています。
- 語彙問題で選択肢に2つ以上わからない単語があったら直感で選ぶ
- 解答根拠が見つけられなく、最初から読み直さなけらばいけない状態になったら捨てる
目先の1問より、将来塗り絵になるかもしれない問題の可能性に賭けたほうが良い、と言い聞かせましょう。
ディクテーションでリスニング力アップ
800点を超えるためには、リスニングで高得点を取ることが大事です。
特にPart1やPart2での失点はなるべく防ぎたいところ。
そこで、リスニングの勉強にディクテーションを取り入れてみましょう。
※ディクテーション…聞こえてきた音声を書き取りする勉強法
私はPart1,2の問題を10模試分、全てディクテーションしました。
ディクテーションすることで、以下の3つの力が鍛えられます。
- 細かい部分を聞き取る力
- リテンション力(短期的に文章を記憶する力)
- 構文推理力(語法や文法の観点から、内容を推測する力)
これらの要素が組み合わさることで、Part1,2の正答率は飛躍的に向上します。
また、一文を正確に聞き取る力は、Par3,4でも大事な能力です。
私の場合、ディクテーションを徹底した結果、リスニングに関しては初見の模試でも素点で85点以上は安定して取れるようになりました。
パラフレーズ(言い換え)をまとめよう
リスニング・リーディング関係なく、TOEICの問題を解くうえで大事なのはパラフレーズ(言い換え)への対応です。
これは例えば、car(車)が本文にあったときに、選択肢ではautomobile(自動車)のようになることです。
もはや大多数の問題でパラフレーズが使われているので、パラフレーズを対策しなければ、「聞けてる・読めてる」のに「解けない」状態に陥ります。
800点以上を目指すのであれば、TOEICではどの程度のパラフレーズが正解になり得るのかを把握しておきましょう。
これは模試の多解きをする中で、ストックしていくのが効率的です。
以下は私がストックした一例です。
問題文 | 正解の選択肢 |
contract | legal document |
corporate executives | officials |
be promoted | receive a job advancement |
こうして貯めた表現をテスト前に復習するだけで違ってきます。
さいごに~これで上位13%の仲間入り~
TOEIC800点は、全受験者の上位13%に当たります。※2019年6月試験の結果を元に算出。
そもそもTOEICを受ける人はそれなりに英語に自信がある人が多く、その中での上位15%以内に入るというのは、かなりの英語レベルの証明になります。
何をするにも「英語ができるんだね」と言ってもらえるのは間違いありません。
そんなスコアがTOEIC800点です。
今回ご紹介した勉強を自分なりにアレンジして、ぜひ800点越えを目指してみてはいかがでしょうか。