のり
今回は、そんな人にピッタリな参考書《鬼の変速リスニング》を紹介します!
・リスニングの勉強方法がわからない人
・リスニングの勉強に行き詰っている人
・テクニックに頼り切りで、聞き取りが苦手な人
《鬼の変速リスニング》を使えば、こんな風になれます↓
・TOEICリスニングの勉強法がわかる
・英文をしっかり聞き取れるようになる
のり
《鬼ヘン》=スパルタ音読教材!
『鬼の変速リスニング』通称《鬼ヘン》は、3人の関西人TOEIC講師によって作成されたリスニング教材です。
ここでは全体の構成と、勉強の流れを紹介します。
《鬼ヘン》の全体構成
《鬼ヘン》はTOEIC Part3、4をイメージした問題音声を使ったトレーニング教材です。
1日に1問題(3問1セット)が24回分(6日×4週)と、Weekend Activityというエクササイズが4回分収録されています。
Nori
1日目~6日目:Part3とPart4を交互に1題ずつ
7日目:Weekend Activity
この流れを4週間繰り返すというわけです。
これだけ聞くと、「え、それだけ?」と思うかもしれません。
しかし、この参考書のスゴイところはトレーニング内容です。
《鬼ヘン》のトレーニング~変速×音読~
《鬼ヘン》の特長はこの2点に集約されます。
5種の変速音声
×
3種の音読トレーニング
①変速音声
まず、変速音声は5種類収録されています。
0.7倍速(亀速)
1.0倍速(並速)
1.5倍速(快速)
2.0倍速(爆速)
2.5倍速(鬼速)
トレーニングは2.5倍速(鬼速)からはじまります。
はっきりいって、全然聞き取れません。(笑)
多分ネイティブでも聞き取るのは相当難しいレベルです。
1つの音声を3回繰り返し聞いたら、1段階スピードを落とします。
(鬼速 ⇒ 爆速 ⇒ 快速 ⇒ 並速 の順番です)
すると、不思議なことに、並速(いつもの読み上げスピード)が、
めちゃくちゃゆっくり、ハッキリ聞こえる!
ようになります(笑)
本書「はじめに」でもこのように書いてあります。
超高速の音声に、学習者はいきなり出ばなをくじかれることになります。それでも、2.0倍速(爆速)、1.5倍速(快速)と徐々に減速する音声を聞いていると、最後の等倍速(並速)音声を聞くころには、「これって本当に等倍速?遅いんちゃう?」と感じるようになるから不思議です。(p.003)
この感覚は、実際にやってみないと味わえないかと思うので、ぜひチャレンジしてみてほしいですね。
②音読トレーニング
次に音読トレーニングについてですが、《鬼ヘン》では3種類のトレーニングが採用されています。
・リピーティング
・オーバーラッピング
・シャドーイング
まさに王道中の王道トレーニングです。
簡単にざっくり説明すると、
リピーティング…意味のかたまりごとに聞き取り⇒真似して音読
オーバーラッピング…実際の音声に被せるように音読
シャドーイング…実際の音声から1~2秒遅れて音読
これを変速音声と組み合わせて練習をします。
本書推奨の方法は、この5つ。
① 0.7倍速(亀速)リピーティング
② 1.0倍速(並速)リピーティング
③ 1.0倍速(並速)オーバーラッピング
④ 1.5倍速(快速)オーバーラッピング
⑤ 1.0倍速(並速)シャドーイング
これをそれぞれ3回繰り返すので、音読だけで15回することになります。
前段階のリスニングも合わせると、30回近く同じスクリプトの聞き取りを行うことになります。
この繰り返しが、めちゃくちゃ効きます。どんどん聞き取れるようになります。
《鬼ヘン》は飽きさせない工夫がたくさん!
TOEICに音読は効果テキメンです。これは私自身、過去記事TOEIC初心者に《音読》がオススメな理由とそのやり方でも取り上げています。
音読の効果は計り知れません。1つのスクリプトを15回も音読できれば誰だって実力が伸びます。
問題は、同じ文章の音読トレーニングは飽きるということです。
しかし、《鬼ヘン》はあの手この手で、飽きさせないようにしています。
その工夫とはなんなのか、2つのポイントを紹介します。
①変速音声だから、意識するポイントが明確になる
まず、変速音声を使うことで、音読のポイントを意図的に変化させている点があります。
0.7倍速(亀速) ⇒ 発音、音の連結・消失
1.0倍速(並速) ⇒ 流暢さ
1.5倍速(快速) ⇒ 負荷をかける、息継ぎ
音読トレーニングでは、遅いスピードから徐々に速くしていくので、変な癖をつけることなくステップアップすることができます。
特に0.7倍速(亀速)を練習すると、曖昧にしていた部分が明確になるので、漫然と同じスピードで進めるより効果的です。
②講師陣が関西ノリで面白い
《鬼ヘン》は3人の講師(テッド寺倉氏、和泉有香氏、天満嗣雄氏)による講義形式の音声も収録されています。
この3人、全員がコテコテの関西人。
漫才のような掛け合い
×
絶対にオチをつける
ので、笑わずにはいられません。
しかも、ただ面白いだけじゃなく、TOEICで使えるテクニックなど、ためになる話もたくさんあります。
そのうち、この3人のやり取りを聞けるというのが、毎日の勉強のモチベーションになったりします。
個人的に《鬼ヘン》のココが好き!
のり
発音指導
どうしても独学で勉強するのが難しいのが、発音やリズム・イントネーションなどですよね。
《鬼ヘン》では、トレーニングに入る前に、音読で気をつけておきたいポイントの説明をしてくれます。
ただポイントを羅列しているわけでなく、日本人学習者が理解しやすいような説明が入っている点がとても良いなと思います。
例えば、苦手な人も多い「th」の発音ではこんな感じ。
声の「th」… this の th をザ行やダ行で代用するのはもうやめよう。舌先を上下の歯で軽く噛むか、上の歯の先端に舌先を付けて、その状態で声を出す。感覚的につかみやすい方でよい。鈍い、濁った音が出るはず。その音を伸ばしてみて、舌がムズムズとかゆい感じになるようならOK!(鬼ヘン2 p.057)
超具体的ですよね。それでいて「舌がムズムズとかゆい感じ」などちょっと面白い表現もあって落ち着きます(笑)
【TOEIC】イギリス・オーストラリア英語で要注意の単語発音7選【音声付き】
Weekend Activity が個性的なトレーニング
通常のトレーニングの間に挟まる Weekend Activity がユニークです。
例えば、《鬼ヘン2》の「片チャンPart3」というActivityでは、通常2人の会話のやり取りで成り立つPart3の問題を、片方の発言だけを聞いて話を推測します。
TOEICでは会話の流れから全体を推測する力も必要なので、効果的なトレーニングだと思います。
それにしてもさすがに片方だけ、というのは斬新(笑)
これ以外にも、ドラマティックに音読をする練習など、一見ばかげているようで理にかなったトレーニングが豊富なのも《鬼ヘン》の魅力のひとつです。
TOEIC対策アプリ《abceed analytics》に対応
個人的に嬉しかった点の3つ目は《abceed analytics》に対応しているところです。
TOEIC参考書の悩みとして、
・CDでしか聞けない
・自社サイトでのMP3ダウンロードしかできない
みたいなことがありますよね。
CDを取り込んだり、ダウンロードする環境が揃っていたとしても、それでもめんどくさい。
しかし、この《abceed analytics》に対応している教材なら簡単に音声を再生できます。
《鬼ヘン》も対応しているので、すぐに勉強に取り掛かれたのはありがたかったです。
《abcees analytics》についてもっと知りたい人は、TOEIC対策アプリ《abceed analytics》が神すぎる!!にアプリを使ってできることや、ダウンロード方法をまとめてあるので参考にしてくださいね。
TOEIC対策アプリabceed analyticsが神すぎる!!
さいごに~《鬼ヘン》は革命的参考書~
《鬼ヘン》は、私にとってまさに革命的参考書です。
この参考書をしっかりやりこめば、TOEICのほとんどのリスニング問題に対処できます。
また、リスニングの基本的な勉強法をマスターすることができるので、
《鬼ヘン》を卒業した後も、自分の勉強方法に幅が出てくることでしょう。
改めて最後にもう一度、《鬼の変速リスニング》を使えばできるようになることを紹介してこの記事を終わりにしようと思います。
《鬼の変速リスニング》を使えば、こんな風になれます↓
・TOEICリスニングの勉強法がわかる
・英文をしっかり聞き取れるようになる