落ちこぼれの私がTOEIC925点を取れた理由とは?

英語上達完全マップを10ヶ月やってみたを実践してTOEIC925点&英検準1級を達成した話

この記事を書いた人
のり
独学TOEIC900超え

独学でTOEIC925点、英検準1級取得。 学生時代は英語が大の苦手で、はじめて受けたTOEICは255点。社会人になり英語勉強を再開し2年でTOEIC925点、英検準1級を取得。身につけた英語力を生かして転職し、英語を使う環境に身を置き日々精進している。当ブログでは英語学習初心者向けの記事を中心に執筆。最近はブログ執筆(当ブログ以外に2つ運営)に凝っている。

英語上達完全マップとは?

「瞬間英作文」の名付け親としても有名な森沢洋介氏の提唱した学習法で、公式サイトと書籍で紹介されています。

英語上達完全マップで説明されている情報と、後に説明する「英語上達完全マップを10ヶ月やってみた」を参考に2年間学習したところ、TOEIC925点を取得できたので、その過程をまとめました。

正直、英語上達完全マップで紹介されている勉強法は泥臭いです。

しかし、独学で英語を身につけたいと思っている人は、絶対に一度は読んだほうが良いと思います。

なお、当サイトではマップを理解していることを前提としていますので、それぞれの勉強法を詳しく説明しません。

英語上達完全マップを10ヶ月やってみたとは?

英語上達完全マップが今もなお多くの英語独学者を惹きつけている最大の要因となっているサイトです。

このサイトの運営の方は、マップに従って勉強し、たった10ヶ月でTOEIC890 点を達成しています。

そのストイックさと、具体的な学習記録が多くの人の心に響くものとなったのだと思います。

そして、私もその一人です。

さすがにこの運営者様のような「1日5時間」の勉強はできなかったので、10ヶ月で達成することはできませんでしたが、ほぼ同じ勉強総量(=約1,500時間)で達成できました

インパクト重視で10ヶ月と書きましたが、学習量をあらわす単位として年月日などは相応しくありません。
1日に5時間、1ヶ月に150時間を目標とし、実際に10ヶ月で約1500時間の勉強をしました
通勤の往復で40分、昼休みに40分、帰宅後に3時間強。休日は週に一度のネイティブとのレッスンの他に、ファミレスに籠もること数時間。
やり過ぎだと思う。1日に2-3時間のペースで、1年半から2年かけて同じ分量をこなすのが現実的でしょうか。
英語上達完全マップを10ヶ月やってみた

当記事は、英語上達完全マップを10ヶ月やってみた様に敬意を表して、あえてフォーマットを似せております。

学習の参考のひとつに加えていただければ幸いです。

学習の効果

2017年4月

  • 好きだった村上春樹の作品を英語で読みたくて、勉強を始める。英語上達完全マップを学習の指針にする。
  • 高校3年生まで英語は大の苦手で全国偏差値30台だった。受験を機に一念発起し、センター試験で8割を取得できる程度に詰め込んだものの、受験後は全く勉強しなかったため、色んな知識に抜けのある状況。
  • 受験勉強以外の学習はしたことなかったので、発音?会話?リスニング?何それ?な状態
  • 勉強開始2か月後(6月)に受けたTOEICは445点

2019年6月

  • TOEIC925点(L475 R450)を達成
  • ついでに英検準1級も合格
  • 英語上達完全マップを10ヶ月やってみたの人とほぼ同じ勉強時間で達成=あの情報はかなり信用できる。

学習の総量

教材

  • 10ヶ月やってみたの人と比べると、多読が少ない分、TOEIC対策が多くなっている。
  • 英検は大きな対策をしていないが合格できたので、TOEIC対策が増えたとしても、英語の総合力は問題なく向上するということがわかった。

時間

総勉強時間は約1,400時間

1日に2時間を目標に実行。仕事の繁忙期は勉強がほとんどできないときもあったが、どんなに少なくても勉強時間がゼロにならないように気を付けた

学習時間の推移

  • 音読が学習の中心トレーニング。
  • 瞬間英作文は序盤に文法基礎固めとして役立った。
  • 2019年4-6月に集中的に学習している。この時のボキャビルでブレイクスルーを感じた

※1Q…4~6月、2Q…7~9月、3Q…10~12月、4Q…1~3月

学習時間の内訳

  • 音読、ボキャビル、TOEIC対策の3本柱になっている。
  • 文法や精読はTOEIC対策を行う中で力を付けた。
  • 発音の練習をほとんど行わなかったのを今頃になって後悔しているので、発音は初期にやったほうが良い

学習進行過程

学習の詳細 1年目4月~9月

1年目6月(開始3か月)

TOEICスコア:445点(L255, R190)

音読

音読は「みるみる」から始める人が多いと思いますが、学習開始時の自分にはレベルが高いように感じました。

そこで私はラジオ講座を選びました。特に重点的に学習したのは基礎英語シリーズです。

基礎英語は1~3がそれぞれ中学1~3年レベルに対応します。

また、NHKゴガクのアプリを使えば音声を無料で聞けます

NHKゴガク 語学講座

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NHK (Japan Broadcasting Corporation)無料posted withアプリーチ

基礎英語1は、それこそ How are you? のレベルから開始するので、難しすぎることはありえません。

また、最近のラジオ講座は発音指導もしっかりしているので、発音本が肌に合わない人にもオススメです。

私はお風呂に入る前の時間を利用して、基礎英語1~3すべてを聞き、音読を行いました。

基礎英語3は結構難しいので、たまによく理解できない回もありましたが、あまり気負わずにどんどん進めました。

瞬間英作文

こちらは森沢さんが瞬間英作文用に書き下ろした本で、瞬間英作文1冊目はこれが鉄板です。

本+CDでもいいですが、私のオススメはアプリです。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

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Beret Publishing Co. INC¥1,200posted withアプリーチ

課金すればシャッフル機能や例文のおかわりもできます。私は例文のおかわりまでやりました。

文法

瞬間英作文を円滑に進めるために、こちらで理解を深めました。

とはいっても、一から進めると時間がかかりすぎるので、復習テスト→間違えたら説明に戻るという形で進行しました。

文法事項がビジュアルも交えて説明されているので、文法のイメージをつかむにはいい本だと思います。

精読

精読は基礎100にチャレンジしました…が、かなり難しく、途中で挫折しました。

変に背伸びせず、入門編からチャレンジするか、もっと学習が進んでから(総勉強時間500時間過ぎた頃)利用するのが良いと思います。

ボキャビル

ボキャビルは本家でDUOがオススメされていたので、その下位版のDUOセレクトで実施しました。

今考えれば、この時期に焦ってボキャビルに手を出さなくてもよかったかなと思います

それでも、やったなりの効果はあり、少しずつ読める英文が増えました

学習の詳細 1年目10月~3月

1年目11月(開始8か月)

TOEICスコア:695点(L325, R370)

音読

基礎英語と並行して、エンジョイ・シンプル・イングリッシュの音読も始めました。

この講座は500語程度の比較的易しい文章が20本入って500円台と破格の値段設定です。

ただし日本語訳がないので、学習初期に使うのは難しい教材です。

私は気に入った話だけを何十回も音読しました。残りは多読的に活用しました。

瞬間英作文

瞬間英作文はシャッフルトレーニングに移行です。

選択したのはスラスラです。どんどんをしっかりやっていれば、シャッフルはそんなに苦労しません。

コンビネーションはかなりきついですが、ここを乗り越えると、文法はかなり身に沁みつきます

例によってアプリでやりました。こちらは例文おかわりなしで終えました。

スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

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TOEIC対策

11月に力試しをする意味でTOEICに申し込みました。

TOEICという試験についてもっと知るために当時の最新版公式問題集を買いました。

当時で素点120点くらいだったと思います。

リスニングはたまに聞き取れるくらい、リーディングはゆっくり読めば6割くらい解ける感じです。

解くだけでなく、リスニングのPart3, 4を何回も音読しました

当時はまだ銀のフレーズがなかったのでいきなり金フレを選びました。

素点で6割くらいしか取れないのであれば、今なら銀フレからやるべきです。

金フレ覚えるのはかなり大変でした。

覚え方は abceed analytics というアプリで音声を利用してひたすら音に合わせて音読するだけです。

abceed 英語教材アプリ-TOEIC対策や英単語の勉強に

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TOEIC文法対策には文法特急を利用しました。

どういう意図で出題しているのか、というのを考えるようになるので、効果テキメンでした

解説が鮮やか&問題量がそんなに多くないので、初学者にもピッタリです。

学習の詳細 2年目4月~9月

2年目6月(開始15か月)

TOEICスコア:785点(L425, R360)

音読

音読は一貫してラジオ講座中心です。

新学期になり講師が変更したラジオ英会話を聞き始めました

2018年度のラジオ英会話は文法中心の説明だったので良い復習になったと思います。

また、このころは音読というよりシャドーイングが中心になっていました。

TOEIC対策

この頃は徹底してリスニング対策を行っていました。

その1つがでる600問。Part2の形式だけで600問あります。

これを解いてはディクテーションを繰り返しました

600問もやれば苦手意識はなくなり、20/25くらいは安定して取れるようになります

Part3,4の対策は鬼変をやりました。

1と2が売っていますが、0.7倍速のトレーニングがあるので、2から始めたほうがいいです。

1日30分前後のトレーニングですが、かなり疲れます。

こちらもやり通すころには苦手意識がなくなります

仕上げは精選模試。5回分も入っているのでコスパがいいです。

解説も丁寧で、スコア換算もできます。大体8割前後の正答率だったと思います。

以上、万全の態勢を整えたからか6月の試験ではリスニング8割以上(425点)を獲得しました

また、同時期に実施していたオンライン英会話でも、相手の言ってることがわからない、ということはほとんどなくなりました

オンライン英会話

会社の福利厚生でQQEnglishの英会話を半年間実施しました。

最初は、相手の言っていることはわかるのに話せないもどかしさがありましたが、10回目くらいからはだいぶ話せるようになりました。

基礎がないと単語を並べるだけになってしまうので、瞬間英作文等の自主トレ必須です。

「自分の英語が通じた!」という達成感を味わえたので、この時期にやったのは良かったかなと思います。

学習の詳細 2年目10月~3月

2年目11月(開始20か月)

TOEICスコア:765点(L410, R355)

この時期は若干迷走していて、TOEICスコアも少し下がってしまった時期です。

TOEICの勉強に少し飽き、英検やスピーチコンテストの勉強をしていました。

長く勉強しているとマンネリとの戦いになります。勉強時間がゼロにならないようにだけ気を付けるようにしました。

英検対策

それまで一度もやったことのなかった本格的な英作文の対策を実施しました。

瞬間英作文の効果があったのか、それほど勉強は苦戦せず、英検本番でも15/16と高得点を取得できました。

音読・瞬間英作文をしっかりやっていれば、文章が崩壊することはありません

多読

本格的な多読がここで初登場です。

語彙制限本ではないのですが、原作「ノルウェイの森」は日本語で3回は読んだ本なので、内容は掴めました

何もわからない状態だと挫折する可能性が高いので、そうした場合は語彙制限本から始めるべきです。

学習の詳細 3年目 4月~6月

3年目6月(開始27か月)

TOEICスコア:925点(L475, R450)

音読

ラジオ講座も3年目に入りました。

英語の講座では最難関の実践ビジネス英語をメインの音読教材にしています。

時事問題(プラスティックごみ問題、特殊詐欺についてなど)をまとまった分量で読むことになるので、背景知識とともにスピーキング能力を鍛えられます

精読

ボキャビルのおかげでTOEICの英文(比較的簡単な構造の文章)は読めるようになった一方、難しめな文章だと途端に読めなくなることがあったので精読を取り入れました。

この本は、そんなにボリュームはなく、読解のポイントがギュッと詰まっているのでオススメです。

ただし1周目はかなりきついです。2週目以降が本番だと思って取り組むと良いです。

ボキャビル

文で覚える単語帳です。ほとんど覚える勢いで勉強しました

初見で精読をし、そのあとはひたすら音声に合わせてリピーティング&シャドーイングです。

合計80時間ほど費やしたところ、ブレイクスルーを感じました。オススメです。

金フレはほとんど覚えたつもりだったのですが、それでもわからない単語がでてくるので使いました。

金フレをしっかりやりこんでいたら、そんなに時間かからずに終わるはずです。

こちらは30時間ほど音読を繰り返し終了しましたが、TOEICでわからない単語がほとんどなくなりました。

TOEIC対策

TOEIC対策はひたすら模試を解きました。

公式問題集2~4、精選模試、至高の模試、そしてこのメガ模試、あわせて20模試を解きました

やはり最後は量がものを言います。解いた分だけ成長を感じられました。

また、ただ解くだけでなく、わからなかった表現や、言い換えのストックを全部ノートに書きだして、暇なときに確認をしていました。

まとめ

こうやって書き出してみると、英語上達完全マップとは結構違った勉強もしていることがわかりました。

とはいえ、しっかり土台となる文法知識を音読で底上げしたことが、TOEIC900点越えの原動力になったと感じています。

TOEIC900越えを果たしてわかったのは、

英語上達完全マップで書かれていたように、TOEIC900点は英語の基礎完成に過ぎない、ということです。

ちなみに2019年8月現在は、主にボキャビルと多読に取り組んでいます。

特にボキャビルはまだまだ足りていないと痛感するので、TOEIC900点では満足できません。

よくある質問

音読はパッケージを作りましたか?

作っていません。TOEICのPart1や2の問題はリピーティングをしていましたが、その他の教材(ラジオ講座含む)は、全文オーバーラッピング&シャドーイングで乗り切りました。

モチベーションはどうやって維持しましたか?

「とりあえず」勉強をはじめることです。始めちゃえばなんだかんだやる気が出てきます。あとは、1日のルーティーンと結びつけること、例えばお風呂の前に音読をする、などとルール化してしまうと楽です。

どうやって勉強時間を確保しましたか?

通勤時間と、(営業だったので)移動時間を利用してトレーニングをしました。特に瞬間英作文は手ぶらでもできるので重宝します。まずは、「耳だけでできる勉強」と「机でできる勉強」をいくつかストックしておき、シチュエーションに応じて使い分けるのがオススメです。また、1時間とか2時間とかぶっ続けで勉強しようとすると気が重くなるので、15分、長くても30分程度に勉強を細切れにして、それを1セット扱いにすると、気持ちが軽くなります。

TOEICの点数が700~800点くらいで、なかなか900点を超えられないのですが…

どこか苦手があるのではないかと思います。私の場合、模試を解く中で、Part 5に苦手意識があるのがわかっていました。そういった問題から目を逸らさずに向き合うのが大事かと思います。私は試験直前2週間でPar5の問題1,000問ほどを解き、答えをすべて暗記しました。試験に関して言えば、嫌な勉強ほど効果的です。ただし、私もまぐれで取れただけかもしれないので話半分でお願いします(笑)

のり

随時更新するので、お気軽にご連絡ください!

2 COMMENTS

ときお

参考にさせて頂きました。
音読部分でご質問なのですが、NHKの教材を私も試そうと思っております。
毎月新しいものが発売されているかと思いますが、勉強期間中毎月購入して勉強されていたという理解であっていますでしょうか?

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わた

こんにちは。のりです。コメントありがとうございます。
ご質問の件ですが、私の場合、その時のレベルに合わせて購入するようにしていました。例えば、勉強を始めた当時は基礎英語3やエンジョイシンプルイングリッシュを買っていて、それ以外は聞くだけ(音声に合わせて音読)でした。
ですので、まずは1度聞いてみて、必要だと思われる分を買われると良いと思います。頑張ってくださいね。

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