のり
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今回は、普段TOEICの対策を中心に行っている私が、英検という試験をどう感じたのか、レポートしていこうと思います。
先に書いておきますと、現在の私のTOEICスコアは785点なので準1級受験者としては妥当なレベルなはずですが、かなり苦戦しました。
正直、合格は難しいと思います。
なぜこんなにも苦戦をしたのか、どう対策をしていくべきだったかを記録することで、英検受験者の参考になれば幸いです。
英検とTOEICの違い①単語
まず、TOEICとの大きな違いが語彙レベルです。
TOEICはビジネス用語に集中しているので対策は容易です。
一方、英検は教育・自然・科学・歴史など幅広い教養が求められます。
TOEICばかりの対策をやってきた人にはこれが一番のネックになると思います。
使用した単語帳・アプリ
私が英検準1級対策として使ったのは「パス単(アプリ)」と「文単」の2つです。
でる順パス単英検準1級
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良かった点
見出し語の一時記憶をできた。
反省点
細かいニュアンスやコロケーション(実際の使われ方)を学べなかった。
英検準1級 文で覚える単熟語
良かった点
文脈で単語を確認できた。
英検で使われそうなテーマの勉強ができた。
反省点
文量が多く(80テーマ)、全量を消化することができなかった。
英検準1級 単語の攻略について
実際に試験を受けた感触としては、基本的には上記のパス単・文単で十分だと感じました。
なぜなら、本試験で見たことのない単語はほとんどなかったからです。
しかし、記憶があいまいだと正解が選びづらいので、もっと踏み込んで暗記する必要があります。
次回に向けての対策を打つとすれば、
パス単(mikanアプリ)は、カードめくりモードを使用する
ことです。
mikan標準の4択モードで選べるようになっていてもあまり役に立たず、英→日を自分で思い出す作業を増やすことが必要かなと。
もちろんアナログ的に単語帳や赤シートの勉強でもいいです。
とにかく英→日の演習量を増やすべきでした。
英検とTOEICの違い②長文読解
長文読解は、単語にさえ馴染んでおけばそこまで苦戦しないはずです。
ただテーマ次第なところがあるので、普段からニュース(もちろん日本語でも)に触れることが大事だと思います。
私の場合、科学分野や教育分野は比較的好きなのですが歴史的なものは苦手でした。
こうした苦手がある場合は対策をしておく必要があるでしょう。
長文読解用には特別な参考書は使いませんでした。
上述の分単がテーマ別になっているほか、次章にあげる英作文の参考書で対策できると思います。
英検とTOEICの違い③英作文
英検とTOEIC最大の違いは英作文です。
TOEIC(L&R)では英作文は出ません。
つまり、ほとんどのTOEIC学習者は英作文の書き方を知りません。
ですが、英検の配点は読解・英作文・リスニングが同じ(=英作文が重要)です。
そういうわけで、TOEIC学習者が一番対策するべきパートともいえるでしょう。
使用した英作文参考書
最短合格!英検準1級 英作文問題完全制覇
良かった点
24題の例題を利用し、大量の演習をすることができた。
反省点
コンテンツブロック(英作文に役立つ背景知識)を学習しきれなかった。
英検準1級 英作文の攻略について
実際の試験では、それまで対策したことのない割には比較的書くことができました。
先ほどの参考書をやりこめば、合格する力は間違いなくつくと思います。
私のやり方は毎日1題解く→解答と照らし合わせて暗唱という流れでやりました。
ただなんとなく解いてしまうと、どうしても同じような表現を使ってしまいます。
そうならないように事前に禁止ワードを設けて解くと実力がアップします。
例えば、いつも In conclusion を使ってしまうのであれば、そのワードを禁止して作文するという風に取り組むわけです。
こうすることで使える表現が増えていくのかなと思うので、オススメです。
英検とTOEICの違い④リスニング
リスニングはTOEICのような、ひねった出題はありません。
しかし、1回に読み上げられる分量が長い!
TOEICと同じ要領で聞いているとかなりしんどくなるのかなと思います。
ここでポイントになるのがメモです。
TOEICでは問題用紙へのメモが禁止されていますが、英検はメモが認められています。
特に日付・曜日・時間などの出題ではメモを取れば各段に正答率があがるはずです。
しかし、メモは実際に練習しないと、いきなり本番では難しいです。
英検の過去問等でしっかり練習しておきましょう。
過去問についてはどれを使用してもいいと思いますが、私はコスパ重視で学研出版のものを利用しました。
英検に役立ったラジオ講座
英検対策として使用した参考書や反省点は以上ですが、英検に役立ったラジオ講座があったのでご紹介します。
ここで紹介する講座はいずれもNHKゴガクというアプリで無料で聞けますので、ぜひ試してみてください。
NHKゴガク 語学講座
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高校生からはじめる「現代英語」
この講座はNHK WORLD(NHKが、海外に住む日本人や外国人に発信しているチャンネル)のニュースをアレンジしたものが題材に使われています。
レベルとしてはちょうど英検準1級レベルで、題材も英検で使われそうなレベルなので、無料で対策をしたい人にはオススメです。
放送は週2回、1回15分なので、負担もそこまで大きくないはず。
こちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
【2018年度】《高校生からはじめる『現代英語』》は社会人にもオススメ!
遠山顕の英会話楽習
この講座は日常会話メインなので主にリスニング対策になるかと思います。
少し早いスピードのリスニングや、音の連結・消失・脱落等の練習もあります。
こちらは英検2~準1級レベルくらいです。
リスニングに苦手意識がある人はこれがよい耳慣らしになることでしょう。
放送は週3回、1回15分なので、先ほどの高校生からはじめる「現代英語」と合わせて、平日の日課にするといい感じだと思います。
この講座も別記事で紹介していますので、興味ある方はぜひご覧ください。
【2018年度】《遠山顕の英会話楽習》はどんな人にオススメ?レベルは?
さいごに~英検準1級は甘くない!~
以上で私の勉強法と反省は終了です。
正直なところ、TOEICで800点近くのスコアが取れたからと油断している自分がいました。
英検準1級は甘くない!
そう痛感した1日でした。
逆に言えば、英語学習の難しさ・楽しさ、そういうものにもう一度気づかされました。
英語学習、特にTOEIC対策で疲れている人は英検の勉強で新しい刺激を受けることができると思います。
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