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How are you?の返事は?日本人が勘違いしている挨拶の本当の意味

この記事を書いた人
わた
マルチリンガール

10以上の言語と戯れるマルチリンガル(多言語話者)帰国子女。日本語とスペイン語のネイティブスピーカーで、英語はニアネイティブ。大学時代に交換留学生として1年間韓国へ留学。中高生の受験対策指導、社会人向け個別指導など英語講師としての指導実績多数。2020年からはオンラインで世界中の生徒に日本語を指導。TOEIC960点、スペイン語実務翻訳士。当ブログでは多言語学習や海外生活の記事を中心に執筆。最近はスウェーデン語にハマっている。

こんにちは!マルチリンガールわた (🐤@norinoricotton)です🐶

みなさんは誰かに英語で挨拶をするとき、どのようなやりとりをしますか?

How are you?

I’m fine, thank you. And you?

この会話しか脳内に浮かばなかった人は、黄色信号です💣

実は、英語の挨拶にはさまざまなパターンがあるんです👀

実践で、もし紋切り型に先ほどの挨拶しか言えなかったら、戸惑ってしまうかも💦

この記事を読んで、ぜひこなれた、自然な挨拶を身につけてくださいね😊

この記事はこんな人にオススメ

・”How are you?” が「元気ですか?」という意味だと思ってる人

・紋切り型の挨拶しかできない人

“How are you?” =「元気ですか?」ではない

中学校の英語の教科書には

“How are you?” =「元気ですか?」

と必ず載っていますが、不思議に思ったことはありませんか?

How とareとyouのどこに「元気」要素があるんだ???

そう、”How are you?” は直訳すると「あなたはどうですか?」なのです。

つまりあなたの体調を聞いているわけではありません

それを押さえた上で、この”How are you?”は実際、どういう意味で使われるかを見ていきましょう!

①軽い声掛け

ただ単に、出会って最初の声掛けとして”How are you?”を使います。

道ばたや廊下ですれ違って、軽く声を掛け合うような場合です。

「やっほー」「こんにちは」「よっ」「元気?」みたいな感じですね(笑)

“Hello!” や “Hi” とほぼ同類ということです。

ひとつ気をつけなければいけないのが、軽い声掛けだとしても、あくまでも”How are you?”は疑問文である、ということ。

返事が必要なのです。

“I’m fine.” でもいいですが、”I’m good.” や “Good!”、 “Great!”だけでも問題ありません。

また、”How are you?”の質問に答えず、”How are you?”で返すというのもよくある情景です。

あくまで声掛けなので、そこまでくどくどと答える必要がないのです💡

②ある程度長めの会話をするときの導入

軽い声掛けで終わるつもりが、ちょっと話したり、ある程度話し込んだりしてしまうことってありますよね。

そんなある程度まとまった会話をするときの導入に使われるのも”How are you?”です。

“How are you?”のあとには、”I’m fine.”や “Good.”に続きますが、先ほどご紹介した、ただすれ違うというだけではなく、ちょっと「話すよモード」になるとこんな会話が続いたりします。

A: Hi, how are you?

B: Oh, good, but a little tired. You know, I just took a test and it was a lot difficult than expected. How about you?

A: よっ、元気?

B: おぉ、でもちょっとだりぃわ。ほら、さっきテスト受けたんだけど、思ったより結構難しくて… そっちは?

イメージしやすいように、だいぶゆるい日本語にしてみました(笑)

あくまでも、 “good” などでポジティブに受け止めたあとに、but…と現状を語るのです。

“How are you?”は…

・体調を聞いているわけではない。

・声掛け程度の軽さ。会話のきっかけ。




日本人が言いがちな不自然表現

日本語でも、先ほどのAさんとBさんのように友達同士でタメ口で話す場面もあれば、それ以外の先輩、後輩、上司や同僚、親戚、近所の人など、場面によって巧みに挨拶表現を使い分けています。

「こんにちは」

「ご無沙汰しております」

「お世話になっています」

「お疲れ様です」

「あ、どうも」

「ひっさしぶり〜、元気してた??」

全て会って最初に発する言葉ですが、同じ場面で使えるものもあれば、使えないものもありますよね。

英語でも、やはり挨拶表現にそれなりのTPOがあります

相手との距離感によって、表現がラフになったり、かしこまったりするので一概には言えません。

定番の返事、実は不自然なことも

定番の “I’m fine, thank you. And you?” は実は結構不自然なんです。

もちろん間違いではありません。

この表現はそれなりにかしこまった部類に入るので、親しい人に対してこれを使うと、例え相手が目上の人であったとしても違和感があります。

まず、先ほどご紹介した、 “Good” はかなり守備範囲が広いので、よっぽど距離を置きたい人でない限りは、使えるはずです!

また “And you?” も、なかなか耳にしないですね😅

“How about you?” もしくは、シンプルに “You?” だけで十分です。

体調を聞いているわけではないです!(二度目)

大事なので二度言いますが、”How are you?” はほとんどの場合、体調を聞いているわけではありません。

もちろん体調を聞いていることもあるかもしれませんが、基本的に「ご機嫌よう」程度の挨拶なのです(笑)

小学校の朝の会で点呼され、答える「はい!元気です!」とは違います

たまに”How are you?” の返事が “I’m sick.”  や”I’m happy.”の人がいますが、とりあえずは、”Good”あたりで受けて、次に進めましょう。

聞き返すのがマナー

日本人の中には、よく”How are you?” と聞かれて返事をしたあと、聞き返さない人がいます。

実際使われている状況はともかく、形として”How are you?” は相手のことを気にかけてしている質問です。

ただ答えるだけでは、一問一答の尋問のような感じになってしまいます。

自分が答えた後は、”How are YOU?” のように you を少し強調した形で同じ質問を返したり、

“How about you?” と聞いてみるのもありですね。

わた

聞き返してくれずに会話が進んでしまうと、聞いた方は結構寂しいです😢

コミュニケーションをするに当たっての通過儀礼のようなものなので、軽い声掛け程度の立ち位置とは言え、聞き返すよう心がけましょう。

・”I’m fine, thank you. And you?”は卒業しよう。

・”How are you?”は点呼ではありません。

・必ず聞き返そう😊

“How are you?”以外の挨拶表現

ここまで”How are you?”の意味や使い方についてご紹介しました。

でも実は、この“How are you?”は挨拶表現全体の2割程度という印象で、その他8割は別の表現なんです!

基本的に”How are you?”が一番かしこまった印象なので、TPOに合わせて様々な表現を使います。

HOWを使った挨拶表現

How are you doing?

“How are you?” よりフレンドリーな印象ですが、目上の人にも、友達にも、また初対面の人にも使うことができる万能な表現です。

“How are you?”に飽きてしまった方は、ぜひこちら使ってみてください☺

How is it going?

少し砕けたフレンドリー表現になります。

レストランやデパートの店員さん、また空港の職員さんに声を掛けられるときに使われる親しみのこもった挨拶です。

ただ初対面の人や、明らかに身分が違う人(社長や大統領w)には使わない方がいいです。

同じような意味で “How are things going?” や “How is your day going?” といったものもあります。

How is everything going?

言葉の通り「everything=全て」の調子はどうか、という質問です。

先ほどの質問である意味表面的な挨拶を交わした後に、より詳しく周りのことや、近況を聞きたいときに使われる表現です。

How have you been?

久しぶりに会った人に使う表現です。

当然、初対面の人には使えないですね😅

How was your day?

夕方以降に会った人に、「あなたの1日はどうだった?」という感じで使います。

ある程度親しい人に使う表現で、日中は会っていない人、例えば家に帰ってきた家族や仕事終わりに友達に会ったときなどに使います。

WHATを使った挨拶表現

基本的にWhat を使った挨拶表現はHowのものに比べてかなりカジュアルな印象になります。

What’s up?

よっ」っていうイメージ。

主に男性が使います。

What’s going on?

「何が起こっているの?」と訳せるのですが、そのような意味はほとんどなく、「最近どう?」といった感じです。

似た表現に “What’s happening?” というものもあります。

What are you up to?

今何をしているか、近況や予定を聞くときの表現です。

What have you been up to?

“How have you been?” の砕けた表現です。

久しぶりに会った人に使います。

こんなにたくさんあると何がなんだかわからなくなりそうですよね💦

わた

迷ったら、How are you doing? で大丈夫👌

・HOWの方がWHATより丁寧できちんとした印象。

・目上の人や初対面の人にはWHATの挨拶は避けましょう。




まとめ〜挨拶上手になろう〜

“How are you?”の印象がだいぶ変わったのではないでしょうか?

誰かとコミュニケーションを始める最初の一言、普段はあまり考えずに口にしていると思いますが、英語の挨拶を機会に考えてみてはどうでしょうか☺

今回、たくさんの表現をご紹介しましたが、全て使いこなす必要はありません。

自分が使いやすいもの、発音しやすいもの、気に入ったものを二つや三つでもいいので選んで、TPOに合わせた自然な英語の挨拶をしてみてください!

わた

もちろん挨拶のときは、とびっきりの笑顔を忘れずに😊

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