こんにちは!マルチリンガールわた (🐤@norinoricotton)です☺
韓国の大学への留学を考えている人にとって「どこに住むか」というのは非常に大事なポイントなのではないでしょうか?
そもそも「住居を選ぶ」ということなく大学の学生寮(寄宿舎・기숙사)に入る留学生がほとんどだと思いますが、私は交換留学をした2014〜2015年の1年間、オフィステル(오피스텔)に住んでいました👀
今回は、私が仁川大学に留学した際、オフィステルに住むことにした経緯や、1年間のオフィステル生活の実態をご報告します✋
・これから韓国の大学や語学堂に留学する人、したい人
・学生寮(寄宿舎)に住むのが嫌な人
・留学生はどのような物件が利用可能なのか知りたい人
韓国留学記~K-POPファンじゃない私が1年間の韓国留学を決めるまで
そもそもオフィステルって何?
オフィステル(오피스텔)は「オフィス+ホテル」を合わせた韓国語の造語。
本来は「住居を兼ねた事務所」のような立ち位置でしたが、最近はちょいキレイめなワンルームマンションのような賃貸物件を指します。
もちろん事務所として使ったり、住居として使ったり、その用途に制限はありません。
商業地区の高層ビルにあり、1階はレストランやカフェ、事務所、ジム、クリーニング店などの商業施設があり、2階以上はオフィステル、というパターンが多いようです。
オフィステルは家具付き物件が基本なのも短期滞在の身にとっては魅力の一つですね👍
なんで学生寮じゃなくオフィステル??
そもそもなんで大学生が一般的な学生寮ではなく、オフィステルを選んだのか。
仁川大学の学生寮(正式名称:生活館、通称:寄宿舎・기숙사)のデータを見てみましょう。
部屋 | 2人部屋 or 4人部屋 |
---|---|
広さ | 15畳程度 |
家具 | ・簡易ロフトベッド(上段ベッド・下段机&収納) ・洗濯機・乾燥機は寮の1階 |
トイレ | 部屋内、共用 |
お風呂 | 部屋内、共用シャワー室 |
寮内施設 | 学生食堂、読書室、パソコン室、ジム、卓球場、ビリヤード場、共用キッチン |
費用 | 2人部屋 40万ウォン |
*公式な情報が公開されていないので、留学していた当時の学生寮に住んでいた友人から聞いた情報に基づいてます。
ネック①部屋の広さとプライバシー
まずネックになったのは、15畳程度の部屋に少なくとも2人で生活をしないといけない、という点でした。
後に学生寮(2人部屋)を選んだ友人に聞いたのですが、基本的に同居人に気を遣わなければいけない状況のオンパレードでした。
・自分の好きな時間に点灯・消灯がしづらい
・電話をする時や音楽を聴く時、同居人に気を遣う
・お風呂やトイレのタイミングに気を遣う
・匂いの強い食べ物や香水などが気になる
・お風呂やトイレ、洗面台の使い方や掃除の仕方が気になる
・同居人との人間関係に気を遣う
などなど😅
誰かと共同生活をするとなると当たり前になってくる点ばかりなのは確かです。
ルームメイトになった人との相性がよければいいですが、良くも悪くも、よっぽどのことがない限り3ヶ月は同じルームメイトとの共同生活になります。
仲の良い人、ウマが合う人との共同生活ならまだしも、全く知らない赤の他人、場合によっては国や文化・習慣が違う人との共同生活によるストレスのリスクを考えると、避けたくなる選択肢になってしまいました💦
もちろん、全く知らない人とルームメイトになって、良い人間関係が築けた、すごくいい経験ができてよかった、などうまくいった例もたくさん耳にします👂
ただ、一番落ち着けて休める場所であるはずの住居で、気を遣って神経を摩耗するような事態にはしたくなかったので、留学をする目的を達成するためにも、今回は学生寮ではない選択肢を模索しました!
ネック②自炊できない
異国での長期生活となると、やはり「おふくろの味が恋しくなる」というやつでしょうか(笑)
韓国料理大好きすぎて、毎日でも食べたいわたですが、やはり和食に限らず「おうちご飯」が食べたくなりますよね。
元々自炊が苦じゃない、というより自炊をしたいタイプなので、自炊をして和食を作ることはもちろん、現地のスーパーに行って、地元の食材で色々料理してみたい、というのはありました🔪
留学中、来る日も来る日も「コンビニ食、学食、外食の繰り返し」と考えると、私は留学する目的を達成するために最高のパフォーマンスを維持できないとも感じました。
多言語マスター わた
・一人暮らし・自炊がマスト要件なら、学生寮じゃない方がいいかも👌
・逆に共同生活が良い、学食や外食ばかりでいいなら、学生寮はオススメ。何より安い。
「留学する目的」と何度も繰り返してますが、こちらの記事に繋がるものです。
「留学したら英語がペラペラになる」の落とし穴!うまくいく人、いかない人
渡航前の家探し
私は日本の大学に在籍しながら留学する交換留学制度を利用しました。
まず在籍していた大学に問い合わせたところ、
日本の大学の留学担当
日本人大好きですよね、この「前例がありません」(笑)
しかし、めげずに仁川大学に問い合わせてみると、「全く問題ない」とのご返答が🙏
仁川大学の留学生担当の方(仮名Wさん:50代男性)と直接メールでやりとりをしたら、
「自分で好きな物件探してみて〜」と放置プレイだったので、同じ大学の韓国人の友人に手助けしてもらいながら、ネットで家探しをしました💪
経験者は分かると思いますが、全く土地勘のない町の物件探しって難しいんですよね😅
ましてや日本ではなく、住んだことのない町の物件探しだったので、雲をつかむような経験でした。
手伝ってくれた友人も当然韓国で物件探しをしたことがなかったので、なかなか苦戦しました。
①仁川大学にバスで通える
②キッチンがある
③家賃はそこそこ
という平凡な条件で、候補をいくつか絞って、Wさんに送ったら、
と言われてしまい😂
結局、仁川大の留学生担当Wさんのご厚意で、代わりに物件を選んでいただくことに。
しかしこれが韓国留学最初の1ヶ月の苦悩の始まりでした(笑)
・「前例がない」からといって諦めない。
・助けてくれそうな人には、遠慮せずに、頼る!!
交換留学制度や日本学生支援機構(JASSO)についてはこちらで詳しく説明しています。
韓国留学記~K-POPファンじゃない私が1年間の韓国留学を決めるまで
1ヶ月、苦悩のコシテル
いよいよ留学初日、メールで何十通もやりとりをした仁川大学留学生担当のWさんが仁川空港にわざわざお迎えにきてくださり、いざバスでマイニューハウスへ!
商業ビルが乱立する大都市仁川の一角で下車。
Wさんに重いスーツケースまで持っていただいて、
多言語マスター わた
なんてことを考えていたら、Wさんの足が止まったのは、なんと雑居ビルの前。
不思議に思いながら、古いエレベーターで最上階の8階に上がったら、
多言語マスター わた
コシテルって何??
読者の方
はい(笑)
コシテル(고시텔)は、「コシウォン(考試院)+ホテル」を合わせた韓国語の造語。
大学の入学試験が日本以上に過酷であることで有名な韓国ですが、入試前の数週間〜数ヶ月の間、詰め込みで勉強に集中したい受験生のために用意された宿泊施設がコシウォンです。
とにかく缶詰になって受験勉強をすることが目的なので、3畳ほどのスペースに、ベッドと勉強机のみがおかれているのが一般的で、窓がないのものもザラにあります💦
基本的にトイレやキッチンは共用の場合が多いのですが、この狭い3畳のコシウォンの部屋に、トイレとシャワーが完備されているものが近年登場し、それが「コシテル」と呼ばれるようになったのです。
読者の方
そうなんです。
今回のコシテル物件
1人っていう点は良かったのですが、
・B5ノート見開き2ページ分ぐらいの小さな窓(全開不可)
・窓の外はなぜか喫煙所でお兄さんたちが立ち替わり入れ替わり、たむろ
・シャワー室の仕切りがなぜかガラス張で、外から丸見え
・なのに窓にカーテンなし
・換気ができず、なんとなく常にカビ臭い
・あると言われていた生命線:インターネットが接続不良
・キッチンなし(自炊不可)
・狭いし、天井も低い
・イメージ:刑務所の独房みたい、、、😱
なんだか振り返ると悲しくなりますね(笑)
泣き泣き韓国人の友達に相談したら、それは変えてもらった方がいいよ!!!って言ってくれたので、背中を押されて、
Wさんが代わりにこの物件の1年契約を既にしてくれていたのですが、頭を下げて、別の物件に変更できないか相談。
契約上、少なくとも1ヶ月は出られないということだったので、その間別の物件を当たってみることになりました。
幸い、授業が始まるだいぶ前に韓国入りしていたので、観光も兼ねて釜山の友人に会いに行ったりして、1ヶ月丸々独房生活は回避できました😂
そしてこの後、人生初の不動産デビューしてきました!
・こだわりがあるなら他人に丸投げしない
・特に海外では思い通りにいかないことも多いので、冷静に対処する
理想の物件、とうとう発見!
韓国人の友人の彼氏の親友のお母さんが不動産会社の社長さんだという情報を手に入れ(強いw)紹介してもらうことになりました。
この友人は、実は日本に留学していたときに日本の大学で知り合った子なのですが、仕事もしている中、すごく親身になって手続きを進めてくれて本当に助かりました😭
社長に条件を説明したら、「オフィステルがいいんじゃないか」という話になり。
というわけで、内覧→即決でした!
今回のオフィステル物件
ちなみにその時の契約書(オフィステル賃貸者契約書)がこちら。
注目ポイントを取り上げて訳してみるとこんな感じ。
用途(용도)) | 業務施設 |
---|---|
専用面積(전용면적) | 34.182m2(約18畳) |
保証金(보증금) | 5,000,000ウォン(約50万円) |
家賃(월세) | 500,000ウォン(約5万円) |
用途はやはりオフィステルなので、居住用でありながら「業務施設」とあります。
面積は1人暮らしであれば十分すぎるぐらいの約18畳ワンルーム。
韓国の多くの賃貸物件は、日本でいう敷金・礼金の代わりに保証金というものを入居前の契約時に支払う必要があります。
何事も問題がない限りは、退去時に全額返金してもらえる仕組みです。
この物件は、500万ウォン。
当時の為替でだいたい50万円ぐらいなので、学生の身分としては正直怯みましたね💦
そして家賃は、50万ウォン、おおよそ5万円。
韓国の光熱費はそもそも安いのですが、光熱費込みでこの家賃。
ちなみに全館床下暖房だったので、韓国の極寒の冬も凍えずにすみました。
実は、もともと80万ウォン程度の物件なのですが、知り合いの親友というよしみで、かなり割引してくれたのです。
本当にありがたい🙏
オフィステルに住んでみて良かったこと
*実際に住んでいたオフィステルのビル。
オフィステルは基本的に、洗濯機や冷蔵庫などの家具は揃っているので、入居するに当たって買い揃えなければいけないものは、調理器具や食器類程度でした👌
立地的には、仁川市の新規開発地区ソンド(松島・송도)の最前線にある高層マンションや、大規模な公園が立ち並ぶ新興住宅地の一角でした。
コンビニはもちろん、おしゃれなカフェやレストラン、定食屋さん、カラオケなどの娯楽施設、郵便局、警察署、ドラッグストア、百円均一(1000ウォン均一)まで徒歩10分。
バス停も徒歩2分で、仁川大学までバスで10分程度という好立地だった上、ソウル方面へのバス路線とのアクセスも良く、すごく過ごしやすかったです。
当初からの留学の目的であった語学に関しては、学生寮ではネックだった「同居人など周りに気を遣うこと」なく生活ができました。
また大量の宿題を消化したり勉強したりでき、1人の時間もしっかり確保できたので、申し分なかったです。
もう一つのネックであった自炊に関しても、近所のスーパーや八百屋さんで購入したあまり馴染みのない食材との出会いも貴重なものでした😋
また何かしらのトラブルがあった時、自分でどうにか解決するしかないので、大家さんや業者さんとのやりとりで、どうにかして事態を収拾するためのタフな韓国語が身につきました💪
オフィステルの欠点
やはり学生寮(寄宿舎)でかかる費用と比べて、入居時に支払わなければならない保証金の高さがネックでしょうか。
家賃(光熱費込み)のみで見たら、これだけの広さと利便性で5万円は破格だと思います。
しかし、退去時に全額戻ってくるとはいえ、学生が現金50万円相当を用意するのは大変なのではないかと思います。
(ちなみに退去時に全額戻ってきました👌)
私の場合は、奨学金と親に一部工面してもらい、どうにか用意できました。
幸い韓国に到着した1、2週間の早い段階で韓国の銀行口座を開設することができたので、まだマシだったのですが、日本から大金を送金するのはかなりめんどくさかったです😅
・お金に余裕があるなら、オフィステルが断然オススメ👍
・目的・優先順位に合わせて住まいの立地や条件は精査すべし!
まとめ〜留学生が住めるのは学生寮だけではない〜
韓国に留学するというと、ほとんどの場合、留学先の大学が用意する学生寮(寄宿舎)に半自動的に入る人が多い中、私は学生寮じゃない選択をとりました。
他人と違うことをするのは決して楽ではありませんが、得るものも多いと思います。
せっかく留学という貴重な機会なのだから、最大限にその機会を活かしましょう。
もし何かに不満があるのなら、流れに身を任せるのではなく、自分の納得がいくまで追求し、最適な環境を模索するのもいいと思いますよ😊
はじめまして。
友達のお母様の不動産外車はまだやっておられますか。
息子が大学進学で早急にオフィステルを探しております。
韓国の外大になります。