わた
以前【マルチリンガルへの道①】バイリンガルが帰国子女トライリンガルになるまでで、インターナショナルスクールでトライリンガルになった過程をご紹介しましたが、
今回はその高校生活での実体験をもとに、私がインターナショナルスクールに通って驚いたこと5選をあげてみました。
ここでご紹介するのは、あくまで私が通ったインターナショナルクールの話なので、「全てのインターナショナルスクールがこうなんだ」とは思わないでくださいね。
インターナショナルスクールならではのトリビアに「へぇ〜」となるかもしれません(笑)
・世界の学生はお弁当に何を食べているのか気になる人
・わたがどんな高校生活を送っていたか気になる人
【マルチリンガルへの道①】バイリンガルが帰国子女トライリンガルになるまで
インド人のお弁当はカレー
お昼休みは、図書室などを除けば、校舎・キャンパス内のどこで食べても構いません。
給食などではなく、基本的に各自が好きなものを持参します。
校舎には、アメリカの学園ドラマで登場するようなロッカーが両側に何百も並ぶ廊下があるのですが、そこを通ると、各教室から様々な香りがしてきます🐽
ちなみに電子レンジが各所においてあり、自由に使うことができるので、さらに香りが引き立ちますね。
🇺🇸アメリカ人のお弁当
アメリカ人で一番定番なのは、サンドイッチのような軽食。
あとはクッキーやスナック菓子など。
そのほかには、タッパーいっぱいにサラダを持ってくるダイエット中の先生や、
ピザを出前でとる人もいました。もちろんダイエットコーク付きです!
🇰🇷韓国人のお弁当
ど定番のキンパ(韓国風海苔巻き)はもちろん、ご飯、チヂミ、ナムルなど、それぞれを小さなタッパーに入れて、定食のように広げて食べる人が多いです。
ごま油とニンニクと唐辛子の香りが辺りに漂います。
🇮🇳インド人のお弁当
そしてインド人は、カレー!
当たり前ながら、日本人が思い浮かぶようなトロっとしたカレールーとご飯ではなく、
本場のさらっとしたカレーとナンを持参していました。
ナンを電子レンジで温めて、タッパーに入ったカレーにつけて食べます。
🇯🇵日本人のお弁当
私は、日本でいうところのお弁当(ご飯とおかずと卵焼きとウィンナーとブロッコリー、みたいなw)だったのですが、やたらに “That’s so cute!”とまわりに言われました。
小さい容器に様々な種類の料理がぎゅっと入ってるのが、とても日本的に見えるのでしょう。
さすがに、他の国籍のお弁当の存在感が強すぎて、あまり目立ってなかったと思います。
よくおすそ分けというか、おかずの交換を友達としていたのですが、どのお弁当も外国人に全然媚びていない、やはり本場の味がして、絶品でしたよ😋
授業中にクラスでス○バへ
その教室の先生が禁止などをしてない限り、授業中の飲食はオッケーです。
中には、授業中の飲み物は許可しても食べ物は禁止、という先生もいましたが、基本的に大丈夫です。
先生も飲食オッケーなので、先生がコーヒーとチョコチャンククッキーを手に授業をする、というのも日常茶飯事でした。
先生が話しているときに隣のクラスメイトに「ガムいる?」とガムを勧められたり、先生がどこかのお土産で、キャンディーの袋をクラスで回して、みんなで美味しく食べたり、というのも普通でしたね。
学期終わりに、先生が生徒に「今学期、お疲れ様」という気持ちを込めて、ご褒美として、授業中クラスで学校を抜け出し、某有名カフェ、ス○バに行き、先生が全員分のドリンクを奢ってくれる💕、ということもありました(笑)
わた
優等生は期末試験免除
私が通っていた高校は、1年が前期と後期、それぞれ4ターム制で、タームの終わりには小テストが、前期と後期の終わりには期末試験があります。
この期末試験は、ある条件さえ満たすと、なんと免除になりました!
その条件とは、期末試験直前の成績が最高評価(A+)である、ということです。
成績は5段階評価で、上からA+、A、B、C、Dだったのですが、自分の成績を先生に聞きさえすれば、随時自分の現時点での暫定評価を知ることができます。
この暫定評価は、小テストのほか、提出物や課題、出欠などをもとにつけられます。
その暫定評価を参考にして、「もう少し頑張ればA+になる」と分かったり、「もっと頑張らないと、この教科、D(失格)になっちゃう」などと分かるわけです。
そして、期末試験直前(1週間前〜試験前日!)に先生にA+の太鼓判を押してもらえれば、めでたくその学期の期末試験を受けなくても良い、というわけです♪
ちなみに私は、入学した当初は授業についていくのが精一杯でなかなかA+評価がもらえなかったのですが、高校3年生の頃には、だいたいA+評価をもらえるようになっていました👍
期末試験を免除された生徒は、試験日に登校しなくてよかったり、登校したとしても、必死に試験を受けているクラスメイトの横で静かに好きなこと(読書など)をしたりできます♪
パジャマで登校
私が通っていた高校には制服があったのですが、2ヶ月に1回ほど、Dress Down Day という日がありました。
その名のとおり、Dress up(着飾る)の逆のDress down(カジュアルな服・普段着を着る)の日なので、制服を着なくてもいいのです。
強制ではなく、制服で登校をしても構いませんが、大半の生徒は制服を着なくてもいいチャンス!とばかりにその日許された格好で登校します。
もちろん先生たちも、校長先生や事務の人を含め、ほぼほぼその格好でした。
Twins Day(双子の日)という日もあり、誰かと同じ装いであれば制服でなくても大丈夫、という日です。
服だけでなく、靴やメガネ、髪型などを合わせて、仮装好きなアメリカ人が気合を入れるのは必至なイベントですね。
当然ハロウィーンも仮装をして登校OKの日でした。
極めつきは、Pajamas Day!
パジャマにビーチサンダル、頭は寝癖のままで登校します。
この「〜 Day」の目的はよくわかりませんが、普段着ならともかく、パジャマで授業を受けるというのは、なかなか不思議な気分です😪
朝礼なし、入学式なし、始業式なし、終業式なし
日本では当たり前に行われる様々な学校行事、特に「式」がつく行事は、アメリカでは行われません。
アメリカンスクールだったので、当然アメリカと同じく、朝礼なし、入学式なし、始業式なし、終業式なしです!
連絡事項があれば、その日の最初の授業の先生が生徒に知らせるだけです。
小学校1年生も、中学校1年生も、高校1年生も、大学1年生も、登校初日は普通に登校して初めての授業を受けるだけです。
私は正直、ただ立ちっぱなしで校長先生などの長い話を聞き、ただじっとしていなければいけない時間は苦だったので、これは本当にありがたいですね(笑)
日本人はこのように、かしこまって始めと終わりを「きちんと」する、ということが好きですが、あらゆることに合理性を求めるアメリカ人には理解しにくいようです。
だたし、卒業式だけはちゃんとあります!
ちゃんと校長先生から卒業証書を授与します(笑)
日本のスタイルとは違う点も多いのですが、全体を通して言えるのは非常にゆるい雰囲気だということです。
日本の卒業式特有の厳かさや、かしこまった感じ、卒業生が泣けるエピソードを話す場も一切ありません。
私は、日本の卒業式もそれなりに好きなのですが、いくぶんかしこまりすぎなのではないか、とも思うので、ほどよくリラックスした雰囲気で卒業してみるのも、なかなか面白い経験でした。
おわりに〜当たり前って本当に当たり前?〜
今回は私が3年間インターナショナルスクールに通って驚いたことをご紹介しました。
日本人からしたら驚くことばかりで、結構なカルチャーショックだったのではないでしょうか?
しかし逆に言えば、日本では当たり前なことが、別の国に住む同じ年代の子にとっては当たり前ではない、かもしれないということです。
私たちが普段から口にする「普通」「常識」「当たり前」の価値について考えるきっかけになればいいな、と思います。