こんにちは! マルチリンガールわた (🐤@norinoricotton)です😚
外国語を勉強するとき、テキストや文法書、参考書、問題集ばかりに目がいっていませんか?👀
今回は私が実際にしている外国語勉強法の一つ、多読をご紹介します📖
あえて「英語」と言わず「外国語」と言っているのは、村上春樹の作品は英語のみならず、世界30以上の言語に訳されているからです👀
実際わたも村上文学を、日本語はもちろん、英語・スペイン語・フランス語・韓国語で読んできました!
わた
・外国語のスキルを総合的に底上げしたい人
・読書が好きな人
・村上春樹好きな村上主義者・ハルキスト
・「村上春樹の何がいいのか分からない」という人も是非
【英語多読】「続かない」なんて言わせない!夢中になれるおすすめ洋書5選
多読がオススメな3つの理由
多読とは、その言葉の通り「たくさん読む」ということですよね。
小学生にも「本をたくさん読みましょう」と読書習慣を推進するぐらいです。
一体、本をたくさん読むことにどのようなメリットがあるのでしょうか。
幅広い単語や文法の実用例に触れることができる
あなたは、日頃どのような形で英語(もしくは他の外国語)に触れていますか?
人によって様々だと思いますが、これらの勉強法はほとんどが、
「これからTOEICパート5の勉強をするんだ」
「これから英検準1級単語の勉強をするんだ」
「これから “a” と “the”の使い分けの勉強をするんだ」
というピンポイントの学習になっています。
一点に集中して学習をすることは大事ですが、それを「積み重ねた後、放置」ではもったいない😅
物語であれば、単語集や文法書が取り上げるピンポイントの英語ではなく、一歩後ろに引いた幅も高さもある立体的な英語が使われます。
その中には、当然自分の知っている単語やフレーズはもちろんですが、
という発見が次から次へと出てきます。
自分が今まで積み重ねてきた単語や文法の知識をフルに活用でき、実戦に近い形で磨き上げることができるのがまさしく多読なんです!
英語脳(もしくは他の外国語脳)になる!
外国語の文を読んでいると、どうしてもいちいち日本語に訳しがちです。
しかも問題集や参考者だと解説が日本語なのでなおさら日本語脳がグイグイきますよね😅
日本語字幕の外国ドラマや映画も同様です。
しかし!外国語の本を多読すれば、目に入ってくるのはその言語だけ!
文を読むときは脳内である程度単語一つ一つを読み上げながら読み進めていくので、脳内で聞こえるのもその言語だけ。(速読ができる人は脳内読み上げをしないそうですが)
ナレーションも登場人物のセリフも全てその言語。
ストーリーが面白ければなおよし。
グイグイ物語に引き込まれ、だんだんといちいち日本語に変換するのが億劫になってきます。
そして徐々に外国語脳が出来上がってくるのです💡
今の行程は、
多読で「リーディング」
音声を脳内再生して「リスニング」
生きたセリフに触れて「スピーキング」のヒントに
起承転結に結びつくワードのオンパレードで「ライティング」のヒントに
と総合的な英語の底上げにつながるんです。
そして底上げにより読むスピードも速くなれば、より速い「リーディング」、
さらに、より速く英語の文が脳内処理できるようになり、より速い「リスニング」が可能になり、ビックリするほどの好循環に繋がります顏😊
圧倒的インプット不足を補助できる
私たちが日頃触れる英語(もしくは他の外国語)の量なんてたかが知れています。
しかし現実としてアウトプットがインプットを上回ることなんてあり得ないんです。
つまり先ほどの「たかが知れている」インプット量では、アウトプットできるものは微塵に等しい、と言った感じでしょうか😭
では、何をしたらいいか。
インプット量を鬼のように増やすしかありません!!!🔥
「検定試験のスコアが伸びない」という悩みの原因トップ3にランクインする常連さんは「そもそも勉強量(時間)が少なすぎる」です。
語学に関しては、「量より質」ではなく、「量も質も不可欠。」
インプットの絶対量を増やすなら、どうせなら自分の好きなことで増やしたいですよね。
外国語多読は読書好きにぴったりです💡
村上春樹作品が多読にオススメな理由
では、なぜ村上春樹作品が外国語で多読するのにオススメなのでしょうか?
村上春樹の文体と作風
村上春樹の文体は非常に特徴的で、村上春樹の登場以降、多くの作家に影響を与えてきました。
特徴として、リズム感のある比較的短い文が挙げられますが、これは村上春樹自身が淀みなく読めるように推敲を重ねているそうです。
また村上春樹は、イギリスやアメリカなど世界各国に何年も住んでいた経験もあり、翻訳家として多くの英文学を日本語に訳す活動もしていて、英語が堪能です。
執筆中に文章に詰まったときは、なんと一度英語で文章を考えてから日本語にすることもあるのだとか。
このある意味英語風と言える村上春樹の文体はアメリカ的とも評されるのですが、元の日本語が英語っぽいということで、それを英語など他のヨーロッパ言語に訳す際に、逆に自然な外国語訳になるという現象さえ起こっています😅
世界30以上の言語に翻訳
国内外で非常に人気のある村上春樹作品。
日本国内では『風の歌を聴け』で1979年の群像新人文学賞を受賞して以降、文学賞は受賞していませんが、今年こそは「ノーベル文学賞」を受賞するのではないかと毎年注目されるほどですよね。
2009年にはエルサレム国際ブックフェアで「エルサレム賞」を受賞しました👏
代表作、『ノルウェイの森』(1987年)は国内だけで1000万部を超えるベストセラーですが、なんと世界30以上の言語(英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、カタルーニャ語、ポルトガル語、オランダ語、スウェーデン語、デンマーク語、フィンランド語、アイスランド語、ポーランド語、チェコ語、ハンガリー語、ルーマニア語、スロベニア語、クロアチア語、ポスニア語、セルビア語、ブルガリア語、ギリシャ語、ロシア語、エストニア語、リトアニア語、トルコ語、ヘブライ語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、ウイグル語!)に訳されているんです!
と心配する人もいるかもしれませんが、
わた
これは私も驚いたのですが、不思議なことに言語は変わっても「村上春樹らしさ」はしっかり残っています。
残っているどころか、どんどん村上ワールドに引き込まれていって、しまいには何語で読んでいたのかわからなくなってしまうほどです。
訳者の方たちの努力の結晶ですね😳
あなたが学習している外国語の翻訳版もきっとあるはず👀
なぜわざわざ外国語版を読むべきか
もちろん日本語版もぜひ読んでほしいです。
それに実際、村上春樹の外国語版は難易度がそこそこ高いのが現実なんです。
以前書店で見かけた村上春樹『1Q84』の英訳版には親切にも「TOEIC900〜」という帯が付いていました。
確かに一から理解するのにはTOEIC900点以上はほしいところです。
でも「既に日本語で読んだことがある」「ストーリーを(ぼんやりとでも)覚えている」という状態であれば、この限りではないのではないでしょうか?
日本が舞台になっているのに、全て外国語で自然に表現されている感覚も不思議ですが、村上春樹特有の比喩表現や描写を別の言語で目にすると、すごく新鮮です。
また、ハッとさせられるような言い回しに訳されているのを発見する度にワクワクします💓
やはり村上主義者・ハルキストの方で外国語を勉強されている方には、外国語版がオススメですよ!
オススメ多読テクニック
外国語での読書となれば、分からない単語は出てきて当然ですよね。
「多読」でよく聞く疑問が「分からない単語の意味をいちいち調べるべきかどうか」という点です。
私はどちらの方法にもメリットを感じています👍
・文をしっかり理解できる
・語彙力がアップする
・一度出てきた単語はまた出てくるので、出てくるたびに復習になる
→しかし時間がかかってしまいなかなか前に進めないことも💦
・文脈から意味を推測することによって辞書が使えない状態を乗り切るスキルが身につく
・当該外国語以外には触れないので、外国語脳になりやすい
・とにかくたくさん読める
→しかし単語の意味を勘違いしてしまったり、物語の内容が理解できなかったりすることも💦
村上春樹にこだわらず、多読に焦点を当てるのであれば、分からない単語を飛ばして読んでも、ある程度ストーリーについていける程度の難易度の本が多読に向いていると言えます。
しかし、今回は村上春樹作品を読むことに焦点を当てているので、全体像がなんとなく掴める程度に単語の意味を調べるのがベストだと思います。
まとめ〜好きこそ物の上手なれ〜
実はNori(🐤@Nori_odashi)も大の村上春樹ファンで、「英語で村上春樹を読むこと」を一つの目標にしています👀
外国語の多読は持久力や集中力が必要になりますが、読書が好きなあなたなら、多読を通して外国語も上達すること間違いなしですよ😊