わた
読書の秋🍁、皆さんはどのような本を読んでいますか?
そんなあなたに、今回はわたがオススメする、「続かない」なんて言わせない!夢中になれる洋書5選をご紹介します✨
ネタバレにならない程度で取り上げるので、安心してお読みください😌
ご参考までに、単語数とネイティブの平均読了時間も一緒に載せています!
村上春樹文学に限らず、多読がおすすめな理由を徹底解説しているこちらの記事も、ぜひご覧くださいね😎
【村上春樹】作品を外国語で《多読》する勉強法がオススメな理由
- 多読を始めてみたい人
- 読書が好きな人
- 多読が続かない人
“Pride and Prejudice” Jane Austin
まず初めにご紹介するのは、ジェーン・オースティンの傑作『高慢と偏見』です!
- 語数:146,400語
- 平均読了時間:9時間45分
1813年に発行されて以降、何度も映画化されている人気作品で、日本語訳が何バージョンもあるほどの名作です。
イギリスの田舎に住む5人姉妹と、ハンサムで優しすぎる資産家青年の恋愛物語。
5人姉妹の次女で主人公のエリザベスはもちろん、姉妹たちは男性を見抜く鋭い観察眼の持ち主で、資産家青年のビングリーを始めとした数々の男性たちの本質を暴いていきます。
作品が書かれたのが200年以上前だとは思えないほど、この作品は時代を感じさせません。
と言うより人類が変わっていないということでしょうか😅(笑)
やはり200年前の文学だけあって、言い回し・表現が現代とは違うので、読み慣れていない人には若干ハードルが高い作品かもしれません。
わた
原作を限られた語彙のやさしい英語に編集したリライト版で、多読・速読しやすいように特化しています。
ラダーシリーズ版『高慢と偏見』はLevel 4、使用語彙2000語で、TOEIC600〜700、英検2級レベルの人におすすめのレベルです!
“1984” George Orwell
続いては、ジョージ・オーウェルの『1984年』 です!
- 語数:92,510語
- 平均読了時間:6時間10分
1948年に執筆された当時から見たら近未来にあたる1984年を舞台にしたこの作品は、ユートピア(理想郷)の真逆であるディストピア(暗黒郷)をモチーフにしています。
1950年代の核戦争の後、世界は3つの超大国に支配され、言論の自由がない徹底した統制下での生活を描いていて、正直かなりダークです。
Hopelessness(絶望)が物語の根幹にあるのですが、その中でも登場人物たちが自由や欲望を求めてもがく末に見える一縷の望みがハラハラドキドキなんですよ😱
村上春樹の長編小説『1Q84』がこの『1984』を土台にして書かれたのは有名ですよね🌙
こちらもLevel 4、使用語彙2000語で、TOEIC600〜700、英検2級レベルの人におすすめなラダーシリーズ版『1984』があるので、「原作を読むのは難しそうだな」という方はこちらをお試しください😊
“Fahrenheit 451” Ray Bradbury
次は、レイ・ブラッドリの『華氏451度』です🔥
- 語数:75,945語
- 平均読了時間:5時間3分
物語の舞台は、読書をすることも、本を所持することも禁止されている世界。
本は発見され次第、直ちにfiremanと呼ばれる人たちに燃やされてしまいます🔥
「消防士」ではなく、「焚書士」といったところでしょうか。
読書好きの私からしてみれば、まさにこの世界もディストピアですね😱
主人公のガイはまさにこの焚書士の仕事をしているのですが、ひょんなことから燃やしてしまうべき本を手にとり、読んでしまいます。
社会で当たり前だと考えられていること、正しいとされていることが、果たして本当にそうなのか、考えさせられる作品です。
ちなみに、本の題名である華氏451度は、摂氏で言うとおよそ233℃。
紙が燃え始める温度を指しているそうですよ👀
こちらの『華氏451度』も、何度も日本語訳が新たに発行されているので、日本語でも読んでみて下さい😊
“Blindness” José Saramago
次は、ジョゼ・サラマーゴの『白の闇』です!
- 語数:109,185語
- 平均読了時間:7時間16分
こちらの作品は、原作がポルトガル語なのですが、1998年にポルトガル語文学で初めてノーベル文学賞を受賞した作品でもあります!
2008年には日本・ブラジル・カナダの合作で『ブラインドネス』として映画化され、注目されました👀
物語では、原因不明の感染症で、ある町の住人たちが次々と失明していきます。
感染拡大を防ぐため、政府は感染者たちを巨大な収容所に隔離するのですが、収容された全員が失明している状態で、想像を絶する不安感と劣悪な環境、そして秩序の崩壊を描いています。
感染者を診察した眼科医も感染してしまうのですが、奇跡的に感染を免れた眼科医の妻も、感染者を装い、夫とともに収容されます。
眼科医の妻の視点から見た、全てに戦慄しますね。
高校生の時に初めてこの作品を読んだのですが、鳥肌が止まらなかったのを覚えています😱
“Sputnik Sweetheart” Haruki Murakami
最後は、村上春樹の『スプートニクの恋人』です❣️
- 語数:64,050語
- 平均読了時間:4時間16分
わた
村上春樹の作品は、世界30以上の言語に訳されているだけあって、日本語以外で読んでも、読み応え抜群なんです😎
実際わたも村上文学を、日本語はもちろん、英語・スペイン語・フランス語・韓国語で読んできました!
村上春樹好きな村上主義者・ハルキストとして、オススメしないわけにはいかないんですよ(笑)
その中でも、今回ご紹介するのは村上春樹の作品の中では、中編小説にあたる『スプートニクの恋人』です!
共同執筆のNori (🐤@Nori_odashi)も、原作の日本語でですが、22歳の時にこの作品の冒頭を読んで感動したそうです。
その原文が、こちら👇
22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。そして勢いをひとつまみもゆるめることなく大洋を吹きわたり、アンコールワットを無慈悲に崩し、インドの森を気の毒な一群の虎ごと熱で焼きつくし、ペルシャの砂漠の砂嵐となってどこかのエキゾチックな城塞都市をまるごとひとつ砂に埋もれさせてしまった。みごとに記念碑的な恋だった。恋に落ちた相手はすみれより17歳年上で、結婚していた。さらにつけ加えるなら、女性だった。それがすべてのものごとが始まった場所であり、(ほとんど)すべてのものごとが終わった場所だった。
村上春樹『スプートニクの恋人』より引用
引用した冒頭には登場しませんが、主人公の「ぼく」は、すみれに恋に落ちます。
「ぼく」とすみれと17歳年上の女性の3人によって繰り広げられる奇妙なラブストーリーです。
個人的には、ギリシャの小さな島が登場するあたりが好きです☺️
日本語だと文庫本1冊の長さで比較的読みやすいと思うので、今まで村上春樹作品を読んだことがない方も、言語を問わず、ぜひ読んでほしい作品です💗
【村上春樹】作品を外国語で《多読》する勉強法がオススメな理由
最後に〜本との出会いは一期一会〜
今回はわたがオススメする、「続かない」なんて言わせない!夢中になれる洋書5選をご紹介しました✨
5選中3冊は、明るいとはとても言えないストーリーなのですが、決して私が暗いとかそういうわけじゃないですよ!!(笑)
なんとなく「いいな」と思える作品があったら、ぜひ読んでみて下さいね😊
わた