わた
大ヒットし、アカデミー賞もとったディズニー・ピクサー映画『リメンバー・ミー』(原題:Coco)ご覧になった方も多いのではないでしょうか💀💕
わた
リメンバー・ミー観てきました〜。
話はもちろんですが、映像だけでも観る価値あります。ぜひ劇場で!#リメンバーミー pic.twitter.com/lHLSfX5Nzk— Nori🍊ラジオ講座×TOEICブロガー (@Nori_odashi) 2018年4月8日
今回は吹替版だったのですが、日本語の歌の中に散りばめられたスペイン語がいい味を出していました。帰宅して原曲(英語版)を検索・視聴したら、こちらは更にスペイン語色(特に巻き舌)が出ていたので、是非字幕版でもまた見てみたい一作です😌 Un poquitititito loco〜♫
— わた🌎マルチリンガルブロガー (@norinoricotton) 2018年4月14日
その中で登場する主人公の愛犬🐶ダンテですが、日本ではあまり目にしない犬種ですよね👀
今回は、中南米にゆかりのある映画『リメンバー・ミー』のあの犬や、南米・ペルー🇵🇪の犬事情をご紹介します☺️
『リメンバー・ミー』のストーリーについては触れないので、ネタバレが心配な方はご安心ください😅
・映画『リメンバー・ミー』の犬についてもっと知りたい人
・海外・中南米の犬事情について知りたい人
・犬好きな人🐶
愛犬ダンテは何犬?
野良犬でありながら、主人公の少年ミゲルの愛犬であるダンテ。
全身毛が生えていなく、唯一生えてる頭の毛もまだらなこの犬を見て、びっくりした方も多いのではないでしょうか😳
と思った人もいるかもしれません(笑)
しかし!この犬は歴としたメキシカン・ヘアレス・ドッグという犬種なんです🐕
その名の通り、全身毛がない犬なんです😳
メキシカン・ヘアレス・ドッグ🇲🇽
メキシコ原産で、15世紀頃現在のメキシコで繁栄していたアステカ帝国の時代から存在していたそうです。
メキシコ原産の犬といえば、チワワが有名ですよね😊
このメキシカン・ヘアレス・ドッグの正式名称はショロイッツクゥイントレ (Xoloitzcuintle)。
舌を噛みそうな名前ですが、現地ナワトル語で「神ショロトルの犬」と言う意味で、通称ショロ(Xoro, Shoro)と呼ばれています😇
メキシコシティーの文化遺産としても登録されているんですよ👀
その昔、メキシカン・ヘアレス・ドッグは現在の犬のようなペットとしてと言うよりも、貴重なタンパク源として飼育されていた食用犬でした。
また、毛が生えていないことから熱が皮膚から直接放射されるため、暖をとるためや、寝床の中に入れて湯たんぽのようにして活用していたそうです。
ペルービアン・ヘアレス・ドッグ🇵🇪
わた
体には犬らしい(と言うとヘアレス・ドッグに失礼ですが)毛がなく、頭に生えている毛は結構ゴワゴワしています。
毛が極端に少ないので、犬アレルギーの人でも飼うことができます(笑)
そして、肝心のお肌ですが、部分的にカサカサしているのですが、全体的にしっとり肌です✨
正確に言うと、抱っこしたことがあるのはメキシコのメキシカン・ヘアレス・ドッグ(ショロ)ではなく、ペルービアン・ヘアレス・ドッグ🇵🇪
スペイン語での正式名称はPerro Viringuo(裸の犬)ですが、一般的にはperro calato(すっぽんぽん犬)やperro chimú(チムー王国の犬)と呼ばれています。
ショロの写真を見た感じ、見分けられないぐらい似ており、メキシカン・ヘアレス・ドッグ🇲🇽とペルービアン・ヘアレス・ドッグ🇵🇪は兄弟種の関係にあります!
ペルービアン・インカ・オーキッドと言う犬種を加えたこの3種はDNAがかなり近いそうです👀
ヘアレス・ドッグは神の犬?
ペルービアン・ヘアレス・ドッグは、15世紀頃に現在のペルー、エクアドル、チリを中心として栄えたインカ帝国に遡る犬種で、主に貴族階級のペットとして飼われていました。
この地域では古くから、王族が亡くなると、その埋葬に伴い、生きている妻や家来も生贄として殺され、共に埋葬されたのですが、この際、ペットのヘアレス・ドッグも共に生贄とされました😱
というのも、古くからの神話で、ヘアレス・ドッグは、人間の死後、冥界までの旅の間、死者の魂を守り導くという言い伝えがあるからなのです💀
『リメンバー・ミー』の作中でも、ミゲルが死者の国に繋がるマリーゴールドの橋を渡る際に、ダンテが一緒にいますよね😊
そのため、今でも中南米の一部地域では、ヘアレスドッグに限らず、犬にフレンドリーな人が多いように感じます👀
スペイン人による中南米への侵略によって、ヘアレス・ドッグは絶滅の危機に瀕していましたが、今では数百頭にまで持ち直しているそうです。
おまけ:中南米の犬事情
さて、ここで、何世紀も前の話ではなく、現代の中南米の犬事情に目を向けてみましょう👀
わた
【黄金の国ペルー】ってどんな国?16年住んだ帰国子女が語るその魅力
半野良犬が過半数??
統計があるわけではないので、なんとも言えませんが、私の印象としてペルー🇵🇪の総犬数の過半数が半野良状態だと思われます🐶
リードなどで繋がれているわけではなく、自由に街を歩き回れるという意味では「野良犬」です。
ただ「半」野良というのは、「一日の大半をゆる〜く一定の家近辺で過ごす」「毎日の餌をゆる〜く一定の家からもらっている」という意味で「半」です(笑)
新市街や高級住宅地、ビジネス街でこの半野良の犬たちを見かけることは稀ですが、それ以外であれば、普通の街中の一部として、半野良犬たちが溶け込んでいます🐕
わたがペルー🇵🇪の首都リマに住んでいた間、中〜高所得者が多く住む比較的治安が良い地域に住んでいたのですが、それでも公園や道端に半野良の犬がいることは珍しくありませんでした。
わた家で飼っていた犬を散歩させる時が一番厄介で、犬同士お互いに興味を持つことは当たり前なのですが、相手犬の縄張り意識からか喧嘩を売ってくることが多く、なかなか怖い思いをしたものです😥
基本的に野良なので、ノミやダニがついていたり、狂犬病のリスクもあります💦
ただ総じて、たくましく自由奔放に生活をしているので、みんな幸せそうです😌
犬種は何が多い?
日本では、プードルやチワワ、ダックスフントなどが人気ですよね🐶
ペルー🇵🇪ではどの犬種が多いのでしょうか?👀
先ほどご紹介したペルービアン・ヘアレス・ドッグ🇵🇪は、決して一般的な犬種ではありません。
私は15年間ペルーに住んでいましたが、その間、裸犬ちゃんに会ったのは、北西部の都市トルヒーヨ(Trujillo)の道端で会った一度だけ😳
ペルーで一番多い犬種は、ズバリ雑種です😅
最近では雑種犬のことを「ミックス犬」などと言ったりしますが、日本でいうミックス犬は「お父さん犬はチワワ、お母さん犬はマルチーズ」と言ったように両親とも犬種名がたどれますよね。
でもペルーに一番多いのは、もはや「何犬の血が入っているのか全く分からない」状態😅
と言ったように、稀に予想がつくこともありますが、ほとんどの場合何がなんだかわかりません(笑)
不思議なことに、半野良犬たちのほとんどが、だいたい混ざりに混ざった末、短毛でベージュになる率が高いです👀
もちろん、日本のようにペットショップもあり、犬種がはっきり分かる犬が売られていますが、やはり犬種が分かる犬はかなり高価なので、ある程度の富裕層でないと手が出せません。
あとは個人的にブリーダーや、実際に飼っている知り合いを探して、という手段でしょうか。
ペルー🇵🇪で見たことのある犬種が分かる犬は、ジャーマン・シェパードとブルドッグ、チワワがダントツで、あとはラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバー、バーニーズ・マウンテン・ドッグが数えるほど。
飼っていたのは圧倒的に外国人のお金持ちばかり、、、
やはり、日本人が普通に思い浮かべるような犬の飼い方は、ペルーでは贅沢に分類されてしまいます。
ちなみにうちで飼っていた2匹とも、知り合いの子犬を譲り受けたもので、どちらもかわゆい雑種でしたよ🐶
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まとめ〜犬生いろいろ〜
今回は、映画『リメンバー・ミー』に登場するメキシカン・ヘアレス・ドッグ🇲🇽、ペルービアン・ヘアレス・ドッグ🇵🇪、そして中南米の犬事情についてご紹介しました👀
日本人にはあまり馴染みのない情報が多かったのではないでしょうか?
小さい頃から犬のいる環境で育ったのですが、人間にいろいろな人がいて、いろいろな人生があるのと同じように、犬の犬生も犬それぞれなんだなーと感じます🐶
わた