わた
突然ですが、クイズです✨
犬はなんと吠えるでしょう?🐶
もちろん「わんわん」ですよね。
犬の大きさによっては「キャンキャン」というのもありますが🐶💓
私たち日本人にとって犬が「わんわん」と吠えるのは当たり前。
でも世界を見てみると、犬の鳴き声が「わんわん」と聞こえる人は圧倒的少数なんです😅
例えば英語ネイティブの人の耳には「わんわん」とは聞こえないんですよ👂
今回と次回の2回にわたって、「オノマトペ」という窓から英語を覗いでみようと思います👀
【世界の犬の鳴き声】
日本語話者にとって「犬がわんわんと鳴く」というのは疑いようのない事実のように感じるかもしれません。
でも犬が実際に「わんわん」と言っているわけはなく、ただ「日本人の耳にそう聞こえる」もしくは「そう聞こえる気がする」というだけです。
おそらく小さい頃から知らず知らずのうちに「犬=わんわん」という刷り込みがなされているだけかも🐶
海外の人たちが犬の鳴き声をどう表すか、いくつか代表例を挙げてみました🐾
(ひらがなでは正しい発音を表記できませんが、ご参考までに😀)
中国語: 汪汪 (わんわーん)
英語: Bow wow (ばうわう)
スペ語: Guau guau (ぐゎうぐゎう)
フラ語: Ouah ouah (うゎうゎ)
韓国語: 멍멍 (もんもん)
露語: Гав гав (がふがふ)
ギリシャ語: Γουφ γουφ(ごふごふ)
カタルーニャ語: Bub bub (ぶっぶぶ)
前半は、なんとなく「わんわん」に近いような気がしなくも(?)ないですが、だいぶ違いますよね😅
カタルーニャ語のBub bubなんて、ちょっと、なんというか、なかなかですし🐽💕
世界の犬の鳴き声を表すオノマトペを比べてみると、非常に面白いです🐶
ちなみに英語では、有名なbow-wow(ばうわう)以外にも、ruff-ruff(らふらふ)やarf-arf(あふあふ)、低いうなり声 woof-woof(うふうふ)、また日本語のキャンキャンにあたるyap-yap(やぷやぷ)や yip-yip(いぷいぷ)というのもありますよ😳💡
【オノマトペとは?】
そもそもオノマトペ(Onomatopoeia) とは、擬声語・擬音語などの総称で、動物の鳴き声や物が発する音を表したことばです。
その定義や分類は言語によって異なります。
例えば、日本語の文法では擬声語(擬音語)という項目や、その対比としての擬態語という項目がありますが、英語では擬声語(オノマトペ)はあっても、擬態語という概念は一般的ではありません。
また日本語では擬声語や擬態語が副詞として使われることが多いですが、英語の擬声語は動詞や名詞として使われることが多い、などの違いもあります。
今回は便宜上、オノマトペという広いくくりで擬声語(擬音語)についてご紹介します😊
日本語と英語の擬態語については次回の投稿で触れますね👀
【日本語のオノマトペ】
まずは馴染みのある日本語の例を見てみましょう😊
擬声語で代表的なのは動物の鳴き声。
先ほどの犬の鳴き声のほか、ネコ(ニャンニャン)、ネズミ(チューチュー)、牛(モー)、羊(メー)、ブタ(ブー)馬(ヒヒーン)、ライオン(ガオー)、象(パオーン)、雄鶏(コケッコッコー)、フクロウ(ホー)、カエル(ケロ)などがありますよね。
また、物が発する音も擬声語に挙げられます。
材質や大きさによって異なる様々な衝撃音(ドン、バン、ドカン、チーンなど)を始め、心臓の音(ドキドキ)、雷の音(ゴロゴロ)、紙を破る音(ビリビリ)、人が倒れる音やドアが閉まる音(バタン)、拍手の音、焚き火の音(パチパチ)、雨の降る音(ザーザー)などがあります。
どれも短い単語ながら、状態を想像しやすく、表現が豊かになるので、漫画などでもお馴染みの表現ばかりですね☺️
世界的に見ても日本語は、オノマトペが非常に多い言語として知られています。
普段の会話はもちろん、広告やSNSのスタンプなど、日本の生活の至る所に擬声語や擬態語があり、これらを一切使わないと非常にぎこちない日本語になるのでないでしょうか👀
日本の代表的なサブカルチャーである漫画が外国語に翻訳される時、そのオノマトペの多さが訳者を悩ませているのも納得です😅
【英語の中のオノマトペ】
それでは、英語にはどのようなオノマトペがあるのでしょうか?👀
言語によってオノマトペの定義や種類が違うので、日本語と単純比較はしにくいのですが、英語にもあるので、見てみましょう😊
【動物の鳴き声】
まずは、動物の鳴き声ですね🐶
(ひらがなでは正しい発音を表記できませんが、ご参考までに😀)
ネコ:meow (みあーぅ)
牛:moo (むー)
羊・ヤギ:baa(ばぁ〜)
ブタ:oink(おいんく)
馬:neigh(ねーい)
ライオン:roar(ろー)
雄鶏:cook-a-doodle-doo(クッカドゥードドゥー)
フクロウ:hoot(ふーと)
カエル:ribbit(りびっと)
なんとなく日本語に近いものもあれば、全然違うものもありますね👀
日本語では副詞の役割をするオノマトペが多いですが、英語では基本的に動詞や名詞として使われるものがほとんどです。
My cat meows at me when I get home.
(帰宅するとネコが私にニャーと鳴く)
There were a lot of cows mooing in the farm.
(牧場にはモーモーと鳴く牛がたくさんいた)
といった感じですね😊
【物が発する音】
また、英語にも物が発する音を表す擬声語もあります。
bang
轟音や銃声などの衝撃音(日本語バン、ドン、ズドン、バタンなど)として幅広く使われます。
beep
ブザーなどの機械音や振動音を表します。日本語ではビーッ、ブーッなどですね。
buzz
こちらも低い機械音(ブーン)や蜂(ブンブン)や蚊の音(プーン)、ざわめきや人の話し声(ガヤガヤ、ヒソヒソ)、笑い声(クスクス)など、幅広い擬音語です。
日本語の「バズる」はbuzzから来てるんですよ♪
人が蜂のように寄ってたかって集まる様子からできた単語のようですね🐝
(ちなみに英語で「バズる」はgo viralと言います)
clap
clap your hands「手を叩く」で馴染みのある人もいるかもしれませんが、パチンと手を叩く以外に、平らなで比較的軽い物が動く音(パタパタ)やドアや窓、本などを閉じる音(バチン、バタン)などでも使われます。
click
こちらもお馴染みのクリックですが、これももともとは擬音語。マウスのクリック以外に、ドアが閉まる音や、ペンをカチカチさせる音など、カチッ、カチリ、パチンと音をたてて何かが動く音を表します。
cough
「咳」「咳をする」という単語ですが、なんとこれももともとは擬音語なんです👀 日本語のコンコンやコホンと似てますよね。
gargle
こちらは「うがいをする」という単語ですが、まさに日本語の「ガラガラとうがいをする」に似てます!
hiccup
しゃっくりです!声に出して読んでみてください。「ひかっぷ」しゃっくりそのものです(笑)
pop
ポン、パン、と何かが弾けたり、破裂したりして飛び出るような音です。ポップコーン(popcorn)もこの単語から来てます。
smash
固い物を粉々に壊すときの音を表し、ガッシャーン、パリンなどに当たります。
slap
平手打ちをするときの音です😅 ピシャ、ピシャリ、パシャッなどですね。
ticktock
時計の針がカッチンカッチン、カチカチする音です⏰ 童謡『大きな古時計』の「百年休まずにチクタクチクタク」という歌詞は英語の歌詞からそのまま訳されたようです。
ちなみに、英語の歌詞では “Ninety years without slumbering, tick, tock, tick, tock”😳😳😳
なんと英語では100年ではなく、90年です(笑)
日本語の唄に「きゅうじゅうねん」はすわりが悪かったのでしょうね😅
【まとめ】
今回は、英語の擬声語についてご紹介しました😊
物理的には同じ音でも、言語によって聞こえ方・言葉としての表し方が違うって不思議ですよね。
英語には、今回取り上げたもの以外にもオノマトペはたくさんあります。
辞書によっては、【語源】という項目に「擬声語」や「擬音語」と載っていたりするので、気にしてみると新しい発見があるかもしれませんよ😀