こんにちは!マルチリンガールわた (🐤@norinoricotton)です😘
日本人の生徒さんと英会話をしていると、
というように、「えっと、あのー」と日本語で発言したり、あるいは急に黙ってしまったり、という現象をよく見かけます。
頭の中で英文を必死に作ろうとするあまり、無意識にこうなってしまっていませんか?
今回は、このような状況での【つなぎ言葉】の重要性と、実践的なオススメフレーズをご紹介します!
・ネイティブっぽく話したい人
・英会話中の気まずい沈黙を避けたい人
・英会話をスムーズにしたい人
そもそもつなぎ言葉って何?
つなぎ言葉は、フィラー、filler(fill=埋める、もの)とも呼ばれ、会話をする際に文の前後に言う言葉を指します。
日本語にもあるつなぎ言葉
実はどの言語にもつなぎ言葉は存在します。
例えば日本語では、
えー、そうですねー、あのー、そのー、えっと、まぁ、なんというか、つまり、うーん、ほら、〜みたいな、って感じ?
などですね(笑)
みなさんも日本語で話す時、このような言葉を使っているはず。
いや、使っていないわけがないのです✋
意外に感じるかもしれませんが、自然な発話の中で、つなぎ言葉がないというのは非常に不自然なんです。
自分が誰かと会話しているところを一度録音してみると分かります。
何度も練り上げて暗唱したようなスピーチであれば、つなぎ言葉を見ることは少ないです。
しかしそういった例を除けば、しっかりとした原稿のあるアナウンサーやレポーターでさえ、「えー」と無意識に発言しているものです👀
つなぎ言葉(フィラー)3つのメリット
先ほどご紹介した日本語のつなぎ言葉、どれも大した意味はないですよね?
わざわざこれらのつなぎ言葉を言わなくても、会話は十分に成立します。
ではなぜ英語を話す際に、つなぎ言葉(フィラー)が大事なのでしょうか?
①相手に「考え中である」ことを伝えられる
通常会話をする時は、様々なことを考えながら会話しますよね?
意見があるときや、何かを思い出そうとするときには、ゼロコンマ何秒という短い時間であったとしても人間には「考える時間」というのが必要です。
ネイティブでも「考える時間」が必要なのですから、学習者ならなおさらです😅
そんなとき黙っていては、考えているのか、意味が分からないのか、何かが思い出せないのか、何も考えていないのか、相手には分かりません。
口から何かしらの言葉を出すことによって、相手に「私は今考え中ですよ〜」と伝えてあげることができ、相手は安心するし、ある程度待ってくれるはずです。
②自分に余裕が生まれる
英会話をしていると、どうしても言葉に詰まってしまったり、うまく文が作れなかったりして本領を発揮できず、焦ってしまいますよね。
そんなとき、何かしらの「つなぎ言葉」を並べることによって、時間を稼ぐことでき、その間に言うことを考えることできます。
また、無言になってしまわないので、気まずくならずに、自分に余裕ができます💡
このようなテクニックは「コミュニケーション・ストラテジー」と呼ばれています。
コミュニケーションの最中に困った問題が起きたら、そのときにどうするか、その問題を解決するためのストラテジーのことです。(中略)(つなぎ言葉を)適当に組み合わせていっているあいだに時間を稼いで、次の言葉を探すわけです。
白井恭弘『英語はもっと科学的に学習しよう』より引用
会話をする際の必須サバイバル術ですね💪
③ネイティブになりきれる
英会話が上手くなるためには、文法や語彙力はもちろん、リスニング力・スピーキング力が大事ですよね。
でも、それ以上に大事なのは「ネイティブになりきる」ということです。
英語と日本語では、文の抑揚や単語のアクセント、仕草まで、かなり違います。
英語を話す際に日本語を話す自分と同じでいては、いつまで経っても英語脳はできず、英会話力が上達しません。
英語ネイティブが、話してる途中に突然「えっと、あのー」っと日本語を混ぜることはまずありませんよね?(笑)
まさしくそのタイミングで、英語のつなぎ言葉を言えば良いのです!
英語をペラペラに話す自分を演じ、なりきることができれば、仮に部分的に間違っていたとしても、堂々としている分、相手にしっかりと伝わり、自信もつきます。
そして自信がつけば、そのネイティブっぽい見た目に実力が追いついてくるんです😎
ポイントは「少しやりすぎかな?」と思うぐらいオーバーに演じること。
いまいちイメージがわかない方は、英語ネイティブの好きな俳優や女優の口調やつなぎ言葉、仕草を完コピしてみるといいですよ。
オススメつなぎ言葉フレーズ集
それでは、実践的なつなぎ言葉(フィラー)をご紹介します。
定番! “Well…”
一番使い勝手がよく、また文脈に関係なく使える定番のつなぎ言葉は “Well” です!
日本語で言う「えーっと」や「あのー」「そうですね」のように使えます。
言葉に詰まったら、まずは “Well…” と言ってみましょう。
コツは、「ウェ〜ル」と少し間延びした感じで言うことです☝
変化球としては、同類の “Um…” もオススメです😊
同じく少し間延びした感じで「ア〜ム」ですよ。
A: How was your day? (今日どうだった?)
B: Well… not bad.(えっと、悪くなかったかな)
知らないかもしれないけど “You know”
“You know” 直訳すると「あなたは知っている。」
感覚としては日本語の「ほら」といった意味です。
「ほら」と同様、相手が知っていようといなかろうと使うことができます!
ちなみにこの “You know” は、本当の意味で「あなたは知っている」と言いたいわけではないので、「ほら」と短く言うくらいの拍子で「ユノゥ」と軽く言いましょう。
「ユーノーゥ」と長く言うと違和感があるかもしれません。
I had to work all day, you know, my colleague was absent today.
一日中働かないと行けなかったんだ、ほら、同僚が今日休んじゃってて。
つまり “I mean…”
すでに言ったことがうまく相手に伝わらなかったり、言い直したいときに使えるのがこの “I mean…”
直訳すると「私が意味するところは」という意味です。
「つまり」のほかに「というより」「というか」いう感覚で使われます。
すでに言ったことを言い換えるわけなので、あまりたくさん使うと、
と思われてしまうので注意が必要かもしれません。
She is my girlfriend, I mean, just a girl FRIEND.
あの人は僕の彼女なんだ。というか、単なる女友達ね。
みんな大好き “like…”
こちらは動詞ではなく、前置詞の “like.”
「〜みたいな」「って感じ?」「なんと言うか、、、」といった使い方で、断定や言い切りを避ける表現です。
しかし、文脈に関係なく、 “Well…” と同じように使われることもあり、 “like” の濫用が若者の言葉の乱れとして、取り沙汰されたこともありました。
口癖になってしまい、一つの文に何度も言ってしまう人もいます。
かく言う私も、日本語の「〜みたいな」と同様、多用傾向があるので気をつけないと😅
この “like” と同様に “kind of” も濫用注意ワードの一つで、自信のないことや曖昧なことを発言するときに使います。
なんと”like” と併用もできるんですよ!
ちなみに、こちらは “a kind of” (〜のようなもの、一種の〜)とは別物なので、気をつけてくださいね。
Do you know that fruit… that is kind of… like… it looks like a litchi, but… it’s not really litchi… like… it has some hairy stuff on it… like…
あの〜、ライチみたいなフルーツ知ってる?なんと言うか〜、ライチみたいなんだけど、ライチじゃなくって。その〜、なんか毛っぽいのが生えてる、その〜。
最後に〜つなぎ言葉を上手に使いこなそう〜
ここまでつなぎ言葉(フィラー)のメリットと使い方をご紹介しました。
つなぎ言葉があることによって、話している側も、聞いている側もお互いに心地の良い会話にすることができます!
何より、こなれた英語が話せたら自分が一番気持ちがいいですよね(笑)
ネイティブがどのように話しているかを真似するのが、一番良いように思うかもしれませんが、つなぎ言葉に関しては、使いすぎることによる弊害もあるので、くれぐれも、ほどほどに、うまく英会話に取り入れてみてくださいね。
わた