のり
私が英検準1級の一次試験(筆記)に合格したのは2018年10月(2018年第2回)でした。
その時は、全然対策ができず、二次試験(面接)で落ちてしまいました。
そして今回、半年ぶりのリベンジマッチでなんとか合格することができました。
英検準1級、合格しました㊗️🎉
前回のリベンジを果たせてよかったです!アティチュード満点という奇跡に助けられました😂笑#英検#英検準1級 pic.twitter.com/Zqf3TGfYV5— のり📚NCMゴガク (@Nori_odashi) July 9, 2019
前回の反省を活かせた結果かなと考えているので、今回はその内容をシェアしようと思います。
のり
英検準1級二次試験の戦略
まず、英検準1級二次試験がどういう形で成り立っているかを簡単に説明します。
- 入室
- 氏名と受験級の確認・自由会話
- 4コマのイラストナレーション
- 面接官とQ&A
- 退室
採点基準は以下の3つ。
- ナレーション…4コマ漫画を2分間で説明する部分
- Q&A…ナレーション後の質疑応答(4問)
- アティチュード…態度等
そして、前回受験時(不合格)の私の点数がこちら。
ナレーション | 9 / 15 |
Q&A | 9 / 20 |
アティチュード | 1 / 3 |
合計 | 19 /38 |
完全に実力不足感が否めませんね(笑)
これだけ全体的に低得点だと、本当は全部対策しなければいけないのでしょうが…
私は下記3つに注力しました。
- ナレーション(+2点狙い)
- Q&Aの1問目(+2点狙い)
- 自己紹介(+1点狙い)
合格点は公表されていないので推測になってしまうのですが、24 / 38 くらい取れれば受かる可能性が高いので、上記3つで合計5点のアップを狙いました。
この3つのポイントを選んだのには理由があります。
それは、問題が定型化していて対策がしやすいからです。
結果的にほぼ狙い通りの点数で合格をすることができました。
ナレーション | 10 / 15 前回+1 |
Q&A | 12 / 20 前回+3 |
アティチュード | 3 / 3 前回+2 |
合計 | 25 /38 |
さて、全体の戦略をご理解いただけたところで、個別の対策を詳しくご紹介します。
対策その1:ナレーション
まず、配点の高いナレーションの対策です。
その前に、参考書のお話をしておきます。
上記の旺文社から出ている予想問題集を使っている人が多いと思いますが、この問題集は実は少し、現在の傾向と差異があるように思います。
端的に言ってしまえば、予想問題集のほうが本番より難しいです。
なので、対策は過去問題集を使うようにしましょう。
さて、過去問を一通り見ていただければわかるのですが、英検準1級の4コマは、パターンがかなり決まっています。典型的なのはこんなお話です。
- 1コマ目:グラフなどをもとに問題提起
- 2コマ目:その問題を他の人(家族や同僚)と共有
- 3コマ目:解決策が順調に進む
- 4コマ目:思いがけない問題が発生
特に、1コマ目や2コマ目はほとんど同じようなパターンなので、対策がしやすいです。
使いやすい表現(ナレーション)
使いやすい表現として私がストックしていたものを紹介します。
- A man showed a co-worker a graph that said the number of ●● had been increasing year after year.
男性が同僚にグラフを見せています。そのグラフは●●の数字が年々上がっていることを示しています。 - The woman made a presentation about some ideas.
その女性はあるアイディアについて発表をしています。 - The man listened carefully.
男性は注意深く耳を傾けています。 - The woman looked concerned.
女性は心配そうです。 - The listeners all agreed.
聞いていた人はみんな賛成しました。
など、この辺の表現はつっかえることのないようにしておきたいです。
100回くらい音読すれば、考えなくても表現がでてくるようになると思います。
上記以外にも、使えそうだな~という表現はストックしておき、時間のある時に見直しをするとよいと思います。
ナレーションの直前練習方法
ナレーションは、時間制限があります。つまり、自分で大体の時間を把握しなければいけません。
となると、直前に1回、2回やったくらいじゃダメです。
少なくとも試験1週間前からは、1日5~6題のナレーションをしましょう。
私は1日10題分のナレーションをやりました。
別に毎日、新しい問題に取り組む必要はなくて、むしろ毎日同じ問題を複数やったほうが成長を感じられると思います。
先ほどあげた過去問に載っているものを徹底的にマスターしちゃいましょう。
対策その2:Q&Aの1問目
さて、質疑応答のパートです。
Q&Aの2~4問目は、当日のテーマ次第なので、広く対策が必要になってしまいます。
しかし、1問目だけは違います。1問目は、あなたがもし4コマの中の登場人物だとしたらどう思いますか?という質問で、これはかなりパターン化できます。
正直に書くと、下記2パターンのどちらかをそのまま使えば答えられることが多いです。
I would think that I had made a decision too quickly without thinking deeply enough.
I should have looked for more information in advance so that I could make a better decision.
あまり考えず、急いで決断をしてしまったと思うでしょう。
よりいい答えを出すために、事前にもっと情報収集をすべきでした。
I would feel sorry about them.
I would think that I should have made a better explanation to them.
Otherwise, they wouldn’t have been so upset.
彼らに対して申し訳なく思うでしょう。
もっと彼らに良い説明をするべきでした。
そうすれば彼らは怒ったり( upset は感情の起伏全般を表せるので便利!)はしなかったでしょう。
かなり抽象的な答えなので、満点を狙うのは難しいと思いますが、何も思いつかなければそのままこれを話しておけば合格点レベルは取れると思います。
また上記内容に少し肉付けできれば、満点の回答になる可能性もあるので、いずれにせよ覚えておくとよいと思います。
私は実際に上記①のパターンをそのまま使って答えました。
対策その3:自己紹介
これはオンライン英会話等で慣れている人であれば不要かと思いますが、日常で英会話をしていない人は、この機会にテンプレを作っておくとよいと思います。
ちなみに英検の対策本では、ナレーションの前は日常会話をすると書いてありますが、私は前回・今回どちらも自己紹介を求められたので、自己紹介の対策をしておくことは有効かと思います。
また、面接官が突っ込みたくなるエピソードを盛り込んでおくと、自分のペースに持ち込みやすいです。
私の自己紹介文はこんな感じです。
I am Nori.
I’m 28 years old.
I’m from Yokohama but now I live in Nagasaki.
I like reading novels, especially Haruki Murakami’s works.
Now It is difficult for me to read his novels in English, but in the future I would like to read them.
わたしは(本名)です。28歳です。
出身は横浜ですが、今は長崎に住んでいます。
趣味は読書で、特に村上春樹が好きです。
今はまだ彼の小説を英語で読むのは難しいですが、いつか読んでみたいです。
つっこませポイントは、
- なぜ出身じゃない、長崎に住んでいるのか?
- 英語で読みたい彼の作品はなにか?
を想定していて、実際は「村上春樹の中で1番好きな作品は何か?」ということを聞かれました。
準備していたので、スムーズに受け答えができ、好印象を与えることができたと思います。
私のように、そもそも「会話」が苦手な人は、あえて面接官がつっこみやすいポイントを入れ込みましょう。
さいごに~笑顔でハキハキ答えましょう!~
実は、TOEICの1週間後が面接日だったので、実質的に対策をしたのは1週間前でした。
それでも合格できたのは、上記の3つの対策をしっかりやったからだと思います。
合格した点数の内訳を再度見てみましょう。
ナレーション | 10 / 15 |
Q&A | 12 / 20 |
アティチュード | 3 / 3 |
合計 | 25 /38 |
上記で(良い方向に)想定外だったのは、アティチュードです。
アティチュードに関しては、運も多分に絡んでくる(面接官との相性があるため)のですが、とにかく笑顔で自身たっぷりハキハキ応答すると良いと思います。
多少文法的に間違えたって全然問題ありません。「なんとかして伝えたい」という気持ちで臨みましょう!