わた
なんと4ヶ月ぶりに記事を書いていて、正直なんとも前の感覚が戻りません😅
それはさておき、今回はこれから韓国に交換留学をしたい人が必ず抱くであろう、
留学行きたいわん
といった疑問にお答えするため、私が韓国仁川大学校で実際に受けていた1年間授業の時間割を大公開しちゃいます!!
また、大学の授業だけではなく、冬休みを活用して通った어학당・語学堂(大学付属の語学学校)の学習についてもご紹介します。
もちろん所属学部・学科や、留学先の大学・学部によって受けられる授業が違うし、韓国語のレベルによってはそもそも受講できても授業についていけない、なんてことも。
一つの例として参考にしていただければと思います😀
- これから韓国に交換留学する人
- どんな授業が受けられるかうまく想像できない人
- わたがどんな授業を韓国で受けていたか気になる人
韓国留学で韓国語中級→高級【TOPIK6級】レベルにアップさせた勉強法
はじめに〜留学前にしたこと〜
留学時期・学年・韓国語のレベル
私が韓国の仁川大学校に交換留学したのは大学3年生の後期(9月〜)から4年生の前期(〜翌年7月)までの約1年間。
就職活動の時期に被らないように、もう1年早く2年次に留学する人も多いのですが、私の場合は大学院に行く予定だったので、留学時期が4年生に被っても問題ありませんでした。
韓国語のレベルに関しては、大学での講義(初級〜中級)を2年間受けたほか、2年生の夏季休暇のときに自費で1ヶ月の短期留学を経験。
ちなみに留学直前の3年生前期は、どうしても受けたかったフランス語とドイツ語の授業と時間割が被ってしまったため、韓国語の上級クラスを受講しませんでした(笑)
この時点では、「ハングル」能力検定試験(ハン検)3級合格していました。
韓国留学記~培材(ペジェ)大学のサマースクール短期留学に1ヶ月行ってみた
受けられる授業と受けたい授業を考える
交換留学制度では、日本の大学とは別に、留学先の大学でも決まった学部・学科に所属することになります。
私が日本の大学で所属していたのは国際関係学科。
韓国の仁川大学では、国語国文学科(국어국문학과)に入りました。
ここでいう「国語」は韓国語のことなので、韓国語や韓国文学を専攻する学科ということですが、これは名目上の所属で、実際には他学科の授業も受講可能です。
ということで、この国語国文学科だったらどのような授業を受けることができるのかを留学前に考えました。
実際に留学する前に、留学先でどの授業を受けたいかを示す履修計画表を作成し、大学に提出しなければいけません。
この計画表は、留学先で受けた授業の単位を日本の大学の単位として認定してもらうための下準備のようなものです。
その際、受けられる授業リスト(受講申請便覧)を渡されたわけですが、なんと当該年度ではなく、前年度の履修授業のリスト😱
韓国は3月に新年度が始まるので、私が留学準備をしていた6月頃にはとっくに1年間の授業リストがあるはずなのですが、なぜか用意されておらず(笑)
実現可能かは全く定かではない履修計画を立てるしかありませんでした。
それがこちら👇
留学先で受けた全ての授業が無条件で単位認定されるわけではなく、履修した授業と読み替えたい授業の内容が類似しているのはもちろん、総時間数もある程度「同等である」と判断されなければいけません。
ただ、渡された受講申請便覧のカリキュラムは前年度のもののため、あくまでも計画でしかなく、実際に受講した授業はだいぶ違うものとなりました。
ちなみに留学の第一の目的であった「韓国語の習得」に直結する韓国語の授業は、この時点ですでに日本でほとんど受講済みだったので、この計画表には一つも載せていません。
わた
後期(9月〜12月)
というわけで、実際のところはどういう授業を受けることになるか分からないまま、韓国入りし、9月から後期が始まりました!
少し分かりにくいですが、私の場合は秋から1年間留学したので、後期スタートです🎉
実際に使っていた時間割アプリのスクショです!
わた
韓国語の授業
留学して最初の学期では、主に韓国語の授業を中心に受講しました。
韓国語能力試験(TOPIK)の級に基づいたレベル分けテストを学期のはじめに受け、その結果を参考に受講する授業のレベルを選びました。
そもそも私が留学した時点の韓国語のレベルで受けられる授業は多くありません😅
そのため、韓国語の基礎力をつけるという意味でも、必然的に韓国語の授業が多くなりました。
私が実際に受けることになった韓国語の授業は6教科。
一コマ50分で、上の時間割表にもあるように1教科2〜3コマありました。
4급 한국어연습(4級 韓国語演習)
4급 한국어회화(4級 韓国語会話)
4급 한국어(4級 韓国語)
5급 한국어연습(5級 韓国語演習)
5급 한국어회화(5級 韓国語会話)
5급 한국어 (5級 韓国語)
この「級」というのは、TOPIK(韓国語能力試験)の級に該当するレベルです。
TOPIKは1級と2級が初級レベル、3級と4級が中級レベル、5級と6級が高級レベル。
私が留学直前に受けた「ハングル」能力検定試験(ハン検)は1級が最高で5級が最低レベルなので、非常に話紛らわしいのですね。
ハン検3級に合格していたので、TOPIK4級と同等レベルです。
自分のレベルにぴったりの4級と、ちょっと背伸びした5級を同時受講することにしました😅
ひとクラス25人前後で、私のクラスでは日本人のほかに、中国や台湾から来た学生も多くいました。
仁川大学ではほかにもスペイン、フランス、ドイツなどの欧米や、フィリピンやマレーシアの東南アジアなど、世界各地から留学生を受け入れているので、授業中、またそれ以外の活動でもそれぞれの文化や習慣について聞いたりして国際的な交流をすることができ、毎日刺激がいっぱいでした!
韓国語以外の授業
韓国語の授業だけでも復習や宿題、試験があったので結構大変だったのですが、韓国語の授業以外で受けられる授業はないかと思い受講を決めた授業が一つあります。
한일언어문화의비교(韓日言語文化の比較)
名前の通り、韓国と日本のことばや文化を比較する授業なのですが、일어일문학과(日語日文学科)の日本語上級レベルの学生を対象とした授業なので、なんと授業は全て日本語!
ちなみに私たち留学生以外は、先生も含め、韓国人でした。
授業中、私たち留学生を身近な研究対象として、日本人の考え方を聞かれる場面が多くあり、今まで疑問に思ったことのない日本人の「当たり前」について考える機会が多かったです。
また、韓国人から見る日本人・日本文化についての考察がすごく新鮮で、そういった意味で韓国留学初期にこの授業を受けることができたのはラッキーでした👌
全体を通して日本人留学生にとっては割とハードルの低い授業だったのですが、授業が全て日本語だったのにも関わらず、レポートや期末試験の記述は韓国語だったのがちょっとした誤算(笑)
韓国人学生が日本語で書かないといけないのに、日本人留学生が日本語で書いていてはフェアじゃないということだそうです😅
もちろん、初めて書く韓国語のレポートや期末試験を、日本語が分かる先生の授業で経験することができて逆に良かったのかも(笑)
冬休み(12月〜2月)
韓国の大学は12月中旬に期末試験があり、そのまま2ヶ月間の冬休み(日本でいう春休み)に入ります⛄️
日本人留学生の大半が、年末年始に合わせて新年度が始まる3月まで帰国します🇯🇵
わた
そう思い、冬休みの期間を利用して어학당(語学堂)の10週間の正規課程を受講することにしました!
授業料を別途払う必要がありますが、当大学に所属している学生には割引が適用されました👌
語学堂とは大学付属の語学学校のことで、大学生に限らず韓国語を勉強したい高校生から社会人まで様々な人が通います。
私が受講した上級クラスでは、フランス人、スペイン人、ウズベキスタン人、キリギスタン人、中国人、日本人がいて、なかなか珍しいクラス構成でした🌏
授業は、平日の午前9時から12時50分までの約4時間。
お昼までに授業が終わるので、午後ほかの予定を入れようと思えば入れられます!
私は、宿題や暗記ものに追われていたので、平日はそれどころではありませんでしたが、その分、韓国語力もかなり伸びたと感じました。
歴史や文化をはじめ、福祉、教育、経済、政治など、多様なテーマをそれぞれの出身国の立場や視点から韓国語で討論するので、どのテーマもとても刺激的🌶
また、通常の授業以外にも、クラスメイトと二人一組で、アンケート調査や取材をキャンパス外で行う課題もあります。
韓国は西暦の新年よりも、旧正月の方が盛大に祝われるため、大晦日も普通に授業があり、日本人からしたらスパルタとも取れるスケジュールでした💪
ただ、机に向かう勉強だけではなく、体育大会や韓紙工芸品作りなどの文化体験、ロッテワールド(ソウルの遊園地)にいくプログラムなどもあり、緩急楽しむことができます。
2ヶ月丸々日本に帰国していたら、せっかくつけた韓国語の感覚が鈍ってしまう気がしたので、それが不安な人は語学堂にみっちり通うことによって冬休みを有意義に過ごすことができると思います👍
前期(3月〜7月)
旧正月の大型連休も終わり、迎えた新学期!
韓国では新年度の開始でもあります😎
留学前半と冬休みの語学堂では、主に韓国語「を」勉強することに力を入れました。
一方、後半から意識したのは韓国語「で」勉強すること🔥
もちろん前半でも韓国語を通して多くのことを学習してきたわけですが、韓国人学生に混ざって一般の授業を受けるまでの韓国語レベルはありませんでした😅
それが、どうにかこうにか、やっとスタートラインに立てたかな、と感じられる程度になったのがこの時期です。
受講申請方法
留学後半(前期)では、留学生しか受けない授業がメインだった前半(後期)ではする必要がなかった受講申請をする必要がありました👀
前もって渡される受講申請便覧を見ながら、大学のウェブサイトから申請します。
韓国の大学では、早く申請した順に受講申請が確定し、定員を超えた時点で、申請が締め切られてしまいます。
そのため受講申請期間中のパソコン室では、全学生が動作の遅いパソコンに張り付いて受講したい授業の申請ボタンを1秒でもクリックするという光景が見られます。
わた
というのも、韓国あるあるなのですが、韓国の大学ウェブサイトをはじめ、政府・自治体関連のホームページなど多くの公的なHPの申請ページはWindowsにしか対応していないことが多く、Macを使用している私は自分のパソコンで申請ができませんでした。
閲覧のみであれば、Macでも可能です😂
実際に受講した授業
そんなわけで留学後半の時間割がこちら⬇️
기초독일어연습(1)(基礎ドイツ語演習)
프랑스어회화(1)(フランス語会話)
일본어문화와여성(日本語文化と女性)
실무영작문(実務英作文)
프랑스어소설(1)(フランス語小説)
留学前に作成した履修計画表とはだいぶ違うものとなりましたが、唯一「日本語文化と女性」は受講できました。
日本の大学では、週に一回、一コマ(80分)しか同じ授業を受講しないことがほとんどですが、韓国の大学ではこのように基本的に週に2回程度同じ授業があります。
韓国は一コマ50分なので、総時間数は同じぐらいなのですが、週に複数回受講するので、その分、課題の提出頻度が高くなります。
特に語学系の授業は、週一よりも複数回その言語に触れた方が力になるので、良いシステムだなぁと思いました。
留学行きたいわん
わた
私が日本で通っていた大学には、フランス語やドイツ語の授業があったものの、専門の学部・学科はありませんでした。
一方、留学した仁川大学にはフランス語学部・ドイツ語学部があり、授業の専門性がより高く、また学生も真剣にその言語に取り組んでいると思ったので、ぜひ受講したかったのです。
どの授業でも言えることなのですが、韓国の大学生は、大学の成績が就活に直結しているため、真面目に勉強をする生徒が非常に多く、外国語の授業も例外ではありませんでした。
そのため、士気の高い雰囲気の中で勉強することができました🔥
フランス語やドイツ語の文法用語はもちろん、文化・文学の社会背景も韓国語で学び、読解も韓国語でしたので、複数言語を介した学習ができて、マルチリンガルな私にとっては楽しくて仕方ありませんでした😆💕
本当に貴重な経験をすることができて、留学して良かったなぁ、と何度も思った半年でした😍
韓国留学記~K-POPファンじゃない私が1年間の韓国留学を決めるまで
Global Island
ちなみに時間割にある「Global Island」というのは授業ではありません。
仁川大学のキャンパス内にある国際交流施設のことで、実はここで週3回、3ヶ月ほど働いていました👀
この施設は、外国人との交流と外国語での会話・実践練習を目的としており、施設内では韓国語を使うことが禁止されていて、併設されているカフェももちろん韓国語禁止です。
月曜から金曜まで毎日、大学のネイティブの英語の教授がGlobal Islandに来るほか、外国人留学生も週3時間それぞれの母国語の「先生」として韓国人学生と交流をしています。
私が留学したときは、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、そして日本語担当の留学生がいて、私もここで日本語担当として働きました。
本当に「その言語を身に付けたい!」という人や「外国人の友達が欲しい!」という人が来るので、国際交流の場としては最適です✨
韓国人の友達はもちろん、他のフランス人やスペイン人とも仲良くできました☺️
また、学生ビザで入国していて本格的な就労は原則できない・やってはいけないのですが、このプログラムは大学主導のため就労時間や条件について考える必要がなく、安心。
3ヶ月だけでしたが小遣い稼ぎをすることができ、ありがたい時間でした🙏
おわりに〜帰国後にしたこと〜
約1年間の留学を終えて、大学に提出したのが、以下の派遣留学生単位認定作業表。
日本の大学で既に取得していた単位と被ってしまったものもあるので、全て、とはいきませんでしたが、仁川大学で受けたほとんどの授業の単位を日本の大学でも認めてもらえました😊
正直留学の最初から最後まで、事前に分からないことだらけで、誰に聞いても分からないことが非常に多かったです😅
最初にも言ったように、派遣元・派遣先の大学や学部によって、またそれぞれの韓国語レベルによっても、受けられる授業は違います。
わた