落ちこぼれの私がTOEIC925点を取れた理由とは?

速読速聴・英単語 Core1900を徹底レビュー!時事英語を身につける文脈型単語帳!

この記事を書いた人
のり
独学TOEIC900超え

独学でTOEIC925点、英検準1級取得。 学生時代は英語が大の苦手で、はじめて受けたTOEICは255点。社会人になり英語勉強を再開し2年でTOEIC925点、英検準1級を取得。身につけた英語力を生かして転職し、英語を使う環境に身を置き日々精進している。当ブログでは英語学習初心者向けの記事を中心に執筆。最近はブログ執筆(当ブログ以外に2つ運営)に凝っている。

のり

こんにちは、のりです!

英語学習と言えば単語学習です。

もちろん人によっていろいろな勉強法があると思いますが、一番メジャーなものは単語帳を使った学習かと思います。

しかし、その単語帳も

  • 例文型単語帳
  • 文脈型単語帳

の2つにわかれます。

今回は、単語学習の中でも文脈型単語帳に絞って、1冊の参考書をレビューしたいと思います。

その1冊がこちら『速読速聴・英単語 Core1900 ver.5』です。

徹底レビュー(レベル、良い点・悪い点)

まず、全体の感想を手短に書いていきます。

レベル

  • 結構難しい(TOEIC800点くらいあったほうがいいかも)

オススメポイント

  • 時事英語に触れられる
  • CD音声が速く、リスニング力が鍛えられる

ちょっと残念だった点

  • PartⅡ例文がイマイチ

それぞれ細かく見ていきましょう!

レベル

結構高いです。

私はTOEIC925点、英検準1級を取得してから使い始めましたが、初見では意味が取れない文章が結構ありました。

本の帯には

  • TOEIC600~800台を目指す人
  • 英検2級~準1級を目指す人

が対象レベルと書いてありますが、このレベルの人が手を出すと、かなり大変(挫折の可能性大)かと思います

私の場合、TOEIC特化の勉強をしていたので題材に馴染みがなかったのも大きいかと思いますが、それを差し引いても、初級~中級学者にはちょっとオススメしづらいです。

じゃあ帯に書いてあるレベルは?ってなると思うのですが、これにはカラクリがあります。

それは、見出し語の難易度で対象レベルを設定しているという点です。

Core1900が難しく感じるのは、見出し語に入っていない単語にハイレベルなものが混じっているからです。

英字新聞からの抜粋が多く使われているので、致し方ないところはありますけどね。

この辺をしっかり理解した上で使うのであれば、良い教材だと思います。

時事英語がたくさん

「現代英語を読み解きながら、必須単語を覚える。」と謳っているだけあって、TPPや同性婚などの時事問題についての単語がふんだんに使われています。

特にこのCore1900については、2018年に改訂したばかりで、巷に出回っている単語帳の中でもかなり新しい題材が盛り込まれています。

文章はニュース原稿や英字新聞からの抜粋が全体の半分ほど、残りはオリジナル文章で、1つの文章は100~150語程度です。

ニュース原稿や英字新聞に比べると、オリジナル文章はやや面白みに欠けます

CD音声の読み上げが速い

速聴というだけあって、CDの音声はかなり速いです。

英検やTOEICといった資格試験勉強に傾倒していると相当きついと思います。

しかし、速度変換アプリ等で再生速度を変える必要がないのはメリットです。

このスピードに慣れておけば、資格試験で困ることはないはず。

ちなみに、スローの音声もあるので、あまりにも速く感じるひとはスローから始められます。

PartⅡはいらないかな…

Core1900は二部構成になっていて、

  • PartⅠ…長文を読んで単語を学ぶ
  • PartⅡ…テーマごとの例文から単語を学ぶ

という構成になっています。

なんでこんな構成になってるかっていうと、長文だけだと必須単語全てをカバーできないからだと考えられます。

出版社側からすれば「1冊で必須単語をカバーできます!」と言いたい。でも長文だけではそうはいかない。

そんな中で生まれた苦肉の策なのでしょう。

PartⅡは例文が短くて覚えやすいわけでもなければ、内容が面白いわけでもなく、中途半端な感じが否めません。

Coreだけで勉強したい人はやるべきですが、他にも同レベルの単語帳を持っている人は無理してPartⅡをやる必要はないかもしれません。

勉強法の紹介(実践レビュー)

さて、私の勉強法を紹介したいと思います。

学習開始前の状況

まず、開始時期の私の英語力ですが、先に書いたように

  • TOEIC925点(L475点、R450点)
  • 英検準1級

を取ってすぐの状態です。

時期・期間としては2019年7月~9月半ばまでの2か月半で、勉強時間は68時間程度です。

1日当たり約1時間程度の時間を割いた計算になります。これくらいの勉強時間なら忙しい方でもなんとか捻出できるのではないかと思います。

学習終了後の実感

Core1900をやり切って、一番効果を感じたのはリスニング力です。

細かい勉強法は後に書きますが、ナチュラルスピードのオーバーラッピング・シャドーイングを繰り返したので、TOEICのリスニングがゆっくり感じられるようになりました

また、英文を読むのが少し速くなった気がします。

一方で、そもそも未知の単語はあまり多くなかったので、語彙「数」はそんなに増えていないと思います。

※知ってる単語を違う文脈で確認できたので語彙「力」は増したと思います。

勉強法

私の勉強法を記しておきます。

当たり前のことですが、単語帳の使い方に「正解」はありません。ひとつの参考にしていただければ幸いです。

ちなみに、全部で10周しています。

1周目

1周目は精読です。とはいっても、Coreは難しい構文には注釈があるので、そこまで時間はかからないと思います。

また、日本語訳文をしっかり読み込み、わかりづらい部分は(自分にとって)わかりやすいよう訳を補足しておきます。

この段階では英単語→日本語を結び付けて覚えることはしませんでした。

PartⅠを、1日6つを目安に文章を読み進めていきました。

※全部で64個文章があるので2週間くらいで終わらせる計算です。

PartⅡはこの段階では手を付けず、2周目に入ります。

2周目

英文を読んでいきます。おぼろげながら話の筋は覚えていると思います。

わからない単語にチェックを入れていき、寝る前に確認できるようにします。

通して読んだら、日本語訳と照らし合わせながらもう一度、今度は音読をしていきます。

構造を確認できたら、今度は日本語訳は見ずに構造を思い出しながら音読をします。

これを1日8つを目安に進めます。ここまで累計20日程度で終わる計算です。まだPartⅡは手を付けません。

3~5周目

英文を1回読み、日本語訳と照らし合わせ音読、日本語訳を見ずに音読。

ここまでは2周目と一緒ですが、2周目より早く終わらせられるはずです。

日本語訳を見ずに音読の後に、ナチュラルスピード音声のリスニングを2回します。

これを1日8~12個くらいを目安に進めます。5周目までで1ヶ月半くらいです。まだPartⅡは手を付けません。

6~10周目

ナチュラルスピードの音声をリスニングした後、全体の英文を確認し、リスニングできてなかったところにチェックをつけておきます。

チェックしたところを重点的に音読をしていきます。口に馴染ませると、不思議と聞き取りもできるようになります。

確認が終わったら、ナチュラルスピードのオーバーラッピングを1回、シャドーイングを1回します。

  • オーバーラッピング…英文を見ながら音声に被せて音読
  • シャドーイング…英文を見ずに、音声に少し遅れて音読

PartⅡにはぼちぼち手を出します。

とは言っても、軽く音読するだけで大丈夫かと思います。

PartⅡは特別覚えやすい例文ではないので、知らなかった単語だけピックアップして別に覚えるのも手かと思います

勉強の補助

上記の勉強法では、なかなか単語そのものを覚えられないかもしれません。

そうした場合は、チェックした単語だけ別にまとめて、寝る前などに復習すると良いと思います。

というのも、そもそも単語はいろんな形で出会わなければ覚えられないからです。

同じ単語帳だけだとそのレイアウトで覚えてしまって、他で使えなかったりします。

これは例えるなら、同じクラスで授業を受けていただけのクラスメイトはなかなか思い出せなくても、一緒に遊んだことのある子なら思い出せる的なアレです。(意味不明w)

ちなみに私はAnkiというアプリを使って補助学習をしています。

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iOSを使っている方は少し値段が張りますが、なかなか便利なアプリです。

古典的ですが、単語カードを使うのもいいかと思います。

まとめ

一般学習者向けの英単語帳のうち、文脈型のものはそんなに多くは存在しません。

その数少ないうちのひとつで、さらに素材が新しいというのが本書『Core1900』の強みかと思います。

ただ文脈型単語帳というのはその性質上、「スキマ時間にさっと開いて~」みたいな使いかたが難しく、じっくり腰を据えて取り組む必要があります。

自分に合っているのはどういう単語帳なのか、というのを自分で考えて選択していただくのが最適解だと考えています。

じっくり考えたうえで文脈型単語帳を選択するのであれば『Core1900』は有力な単語帳の1冊です。

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