こんにちは!マルチリンガールわた (🐤@norinoricotton)です🐶
みなさん、世界にはいくつの言語があるかご存知ですか?
とんでもないです!!!
少数言語の研究・開発・記録を行なっている非営利団体、国際SIL、Ethnologueの統計(2017)によると、
世界の言語の数は7097。
言語の名前を30あげるだけでも大変なのに、なんと7000超え!
わた
そして、残念なことにこの約三分の一が、話者数1000人以下の絶滅危惧種なんです。
ある言語を話す人がこの世界に1人もいなくなってしまうにことを想像するとすごく悲しいです。
こんなにたくさんの言語には、それぞれその言語を話す人たちがいて、その背景にはそれぞれの文化や歴史がギッシリ詰まっています。
今回は、吉岡乾著、西淑イラストの『なくなりそうな世界のことば』から、わたが素敵だなと思った「消えそうな言語」と単語をご紹介します。
アヤクチョ・ケチュア語〜Ayacucho Quechua〜
話者数:90万人
使用地域:ペルー🇵🇪アヤクチョ県、ワンカベリカ県、アプリマック県
トップバッターは、わた第二の故郷より、ケチュア語です!
ケチュア語族の南ケチュア語群の中で2番目に大きい言語。
公用語はスペイン語ですが、アンデスの山岳地域に行くと、スペイン語が通じない村があったりします。
特徴は、母音が「あ、い、う」の3つしかないこと。
「え」や「お」がケチュア語には存在しないので、「え」が含まれる外来語は「い」に、「お」が含まれるものは「う」に変わります。
ちなみに沖縄のウチナーグチも母音が「あ、い、う」の3つですよ👀
RURUQ〜ルルン〜
豊富に実っている農作物が大量になっている様
やぁ、今年はトウモロコシがルルン(豊作)だ!
ウェールズ語〜Welsh〜
話者数:56万2,000人
使用地域:ウェールズ🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿(イギリス🇬🇧)
インド・ヨーロッパ語族ケルト語派に属し、ウェールズの公用語。
意外なところでは、アルゼンチンのパタゴニア地方チュブト州にもウェールズ系住民がウェールズ語を話します。
以前、大学で知り合ったイギリス人の女の子がウェールズ出身で、英語とウェールズ語のバイリンガルでした!
音も表記も英語に似ても似つかないウェールズ語、勉強してみたい言語の一つです☺️
HIRAETH〜ヒライス〜
もう帰れない場所に帰りたいと思う気持ち
帰る場所がある者は幸福だ。
ヘレロ語〜Herero〜
話者数:20万人
使用地域:ナミビア🇳🇦、ボツワナ🇧🇼
ニジェール・コンゴ語族のバントゥー諸語に属す。
ナミビアでは教育言語の一つにもなっています。
過去形はなんと3種類!
遠い過去、近い過去、中くらいの過去が区別されるそうです。
中くらい…😅(笑)
VEVARASANA〜ヴェヴァラサナ〜
どこにいても分かり合える
今は隣にいないけれど、それでも感じる。分かる。
そういう感覚があれば、きっと。
アイルランド語〜Irish〜
話者数:13万8,000人
使用地域:アイルランド島🇮🇪
インド・ヨーロッパ語族ケルト語族に属す。
アイルランド・ゲール語や、西ゲール語とも呼ばれます。
アイルランドの公用語で、EUの公用語の一つでもあります。
なんと「はい」「いいえ」にあたる言葉がありません👀
例えば「分かりますか?」という質問には、「分かります」「分かりません」
「お水を飲みたいですか?という質問には、「飲みたいです」「飲みたくないです」
のように答えます。
意外とどうにかなるんですね☺️
BOTHANTAIOCHT〜ボハーントィーアハト〜
気晴らしや噂話のために家を訪ねること
信憑性も取りとめもないおしゃべりをしに訪ねられる友人は大切だ。
ボントック語〜Bontok〜
話者数:4万人
使用地域:ルソン島(フィリピン🇵🇭)
オーストロネシア語族マレー・ポリネシア語派フィリピン語群北部ルソン語群に属す。
ボントック人には、かつて首狩りの風習がありましたが、今は農業で暮らしています。
AM A AM AMA〜アムアアムアマー〜
としをとった男の人、おじいさん
アマ「父」という語を何度も繰り返して作った語。
それは父の父でもあるし、
年長者である父よりももっと年上の男性でもある。
ドム語〜Dom〜
話者数:1万6,000人
使用地域:パプア・ニューギニア🇵🇬
シンプー語族東シンプー語派に属す。
ドム語話者のほとんどが、パプア・ニューギニアの公用語である英語系のクレオールのトク・ピシンも話せる。
もともとその言語に存在しないものを指すとき、外国語を借用し、外来語を使うことが多いが…
GUIKA〜グイカ〜
電話による通話(風のことば)
自分たちの昔ながらのことばから、
巧みなセンスで慎吾を作ることもある。
“風に乗せて言葉を伝える”。
ハワイ語〜Hawaiian〜
話者数:2,000人
使用地域:ハワイ諸島(アメリカ🇺🇸)
オーストロネシア語族マレー・ポリネシア語派オセアニア諸語に属す。
ハワイ州の公用語ですが、日常会話は英語が多く使われているのが現状です。
特徴は、子音が少ないこと☝️
sの子音がない上に、kとtの音の区別をしません😂
英語のChristmas(クリスマス)はハワイ語でkalikimaka(カリキマカ)になっちゃいます!
MAKAI〜マカイ〜
海側
起伏の激しい島など、海から山までの距離が近い所では、
方角の基準が地形に委ねられることが多い。
海のほうへ行くとか、
山に向かうとかの方が、間違いない。
ハイダ語〜Haida〜
話者数:100人以下
使用地域:カナダ🇨🇦、アメリカ🇺🇸
系統的孤立語。
カナダのブリティッシュ・コロンビア州ハイダ・グワイとアメリカのアラスカ州プリンス・オヴ・ウェールズ島で話されています。
特徴は、語順が日本語と同じSOVなのに、条件次第でOSVになること👀
XANJI〜ハンジ〜
生まれ変わり
亡くなった人との別れは、永遠ではない。
ハイダ族は、個人がいずれ、
身近なところへ生まれ変わって戻ってくると信じている。
アイヌ語〜Ainu〜
話者数:5人
使用地域:北海道🇯🇵
系統的孤立語。
全国のアイヌの人口は10万人ほどですが、流暢にアイヌ語話せるのはわずか3〜5人しかいません。
18世紀までは、北海道だけでなく、サハリン(樺太)南部、クリル諸島(千島列島)、本州北東部にもアイヌ語話者がいました。
語順が日本語と同じSVOですが、単語を構成する仕組み(形態論)は東シベリアやアメリカの先住民族の言葉と共通している、という特徴があります。
また4人称という特殊な人称概念もあるそうです。
IYOMANTE〜イヨマンテ〜
熊祭り、熊送り儀礼
捕らえた小熊(の姿をした神様)を、一定期間、大事に村で育て、
お祈りをしつつその肉を村人全員で、
心からの感謝とともに食べて、その魂を神の国へと送り返す祭り。
最後に〜ことばに上も下もない〜
いかがでしょう?
初めて聞いた言語もたくさんあったと思います。
本当に一握りしかご紹介できませんでしたが、全ての言語のうち、約三分の一が、話者数1000人以下の絶滅危惧種なんです。
確かにそういう考えもあるかもしれません。
でも、たった今あなたが考え、話し、聞き、書き、読んでいる日本語がこの世界から消えたらどう思いますか?
もしそうなったら、私はすっごく悲しいです。
でも現実に、誰かのことばが消えていっています。
「『アラビア語はこわい言語』という偏見と同じくらい『フランス語はオシャレな言語』という偏見には気をつけないといけない」と言っていた人がいたけど、本当にその通り。 また「日本語が世界一難しい」というのは絶対的な事実ではないし、変に誇るのもおかしいと思う。言語に上も下もありません😌
— わた@マルチリンガルブロガー (@norinoricotton) 2018年7月15日
「大きな」ことばも「小さな」ことばもありますが、優れたことばと劣ったことばがあるわけではありません。ことばとは、それぞれが世界を見わたすための独特な窓のようなものです。どれ一つとして同じ窓はなく、どれもが世界のすべてを見わたせるという意味で、等しい価値を持っています。
吉岡乾『なくなりそうな世界のことば』著者まえがきより引用
私たちに何ができるか、とか、何かをしないといけない、とかと言いたいわけではありません。
ただ、世界の言語、それが「大きな」ことばだろうと、「小さな」ことばだろうと、ただそのことばを話す人たちの生活や文化、考え方に思いを馳せたら、何か変わるかな、と思ったりします。